親子でお片付け名人に! 子どもと一緒に「元の場所に戻す」<覚えておきたい片付けのポイントVol.2>

暮らしとお金のヒント

将来、片付けられない大人になってほしくないという気持ちから、小さな頃から片付けの意識と徹底を!と思ってしまい、子どもに向かってもつい口うるさく言ってしまいがちですが、子どもの場合も大人と同じ。その方法を一緒に徹底してあげることが、大きな第一歩になるのです。

前回、「物の帰る場所を作る事が片づけのポイント」ということを教えてくださった収納アドバイザーの寺島あかねさん。
子ども、特に小さい子は今のうちから「元の場所に戻すという事」を意識するようにさせておくと、大人になって片づけで苦労しないようになる、とおっしゃいます。

整理収納アドバイザーとしてご活躍中の寺島あかねさんに教えていただくシリーズの2回目、今回は「親子で目指すお片付け名人」というテーマでお話しいただきます。

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使ったら元に戻すという事の意識づけ

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わが家の9歳の娘には、とにかく小さい頃から「元に戻すという事」を意識させていました。

まだ1人ですべて片付けられない時は、一緒に片付けけながら場所を教えてながら。
字が読めない頃は、おもちゃ入れの中や外側に入れるおもちゃの写真を貼って、ラベルがわりにしていました。
写真を見せながら「○○のおうちはここだね」などと言いながらやると、遊びの延長のように感じるのか、子どもも一生懸命やっていました。

散らかっているのが当たり前にしない

ただし、片付いている状態が通常だと覚えてもらう為に、ぐずってしまった時や片付けないで寝てしまったときなどは、わたしが片付けていました。
これでもいいんだ、と思われないように散らかった状態のままにはしないようにしていました。

小さい時は、機嫌が悪かったりすると、子どもも親も片付けどころではなくなってしまうので、そういう時は無理にはさせる必要はありません。

子どもの成長に合わせて収納場所や収納方法を変える

子どもの成長に合わせて収納場所や収納方法を変えることも必要です。
ラベルも、写真➡ひらがな➡カタカナに変えたり、場所も幼稚園に入ったタイミングや小学校に入学した時などで変えます。

おもちゃなど中身も変わりますし、子どもも成長して出来る事が増えていくので、成長に合わせてその時に使いやすいように収納方法などを変えるのがおすすめです。

どれくらいの事ならできるのだろう?と思った時は、支援センターや幼稚園などのロッカーやおもちゃ収納を参考にするといいですよ!
幼稚園や保育園のおもちゃ収納は絶対に子どもができる収納になっているので、とっても参考になります。

おもちゃ以外でも、幼稚園グッズの収納場所は幼稚園に見学に行った時などに見て、真似してみましょう。私自身、病院のキッズスペースにある絵本ラックやおもちゃ入れも同じ物を購入したことがあります。

使う人(子ども)の目線になってみる

我が家では、幼稚園の年長さんくらいになった時に変えた収納方法が娘に合わず、片付かない時期がありました。
大人もそうですが、一重に収納といっても、入れやすい、入れにくいはみんな違います。

親が、区切った方が遊ぶ時に便利かなと思っていても、子どもにとっては逆に面倒ということもあります。そんなときは、一つのボックスにまとめて入れる収納に変更しましょう。

もし、せっかく頑張って収納場所を作ったのに片づけてくれない!という時は、子どもの目線になってよく見たり、子どもに使い勝手を聞いてみると、適切な収納方法が見つかるかもしれません。

定期的におもちゃの見直しを子どもと一緒に行う

子どもは成長するのでおもちゃも必ず増えますよね。
でも、使わなくなるものも出てくるので、子どもが使わないと言ったものは処分したり譲ったりしましょう。

明らかに使っていないのに処分を嫌がる時は、別の場所に移してしばらく様子を見るのもおすすめです。
しばらくたってから再度聞いてみると、意外とあっさり処分できたりします。

子どもは短期間で心も体も成長するので、定期的に見直すと、その時に必要な物で遊べるようになります。おもちゃに囲まれた部屋も素敵ですが、おもちゃで学べる事もたくさんあるので、その年齢に見合った物で遊べるのが理想だと思います。

子どもが片付けられるようになるかには、やはりママやパパの頑張りも必要です。片付けで苦労したことがある方なら余計に子どもには片づけられるようになってほしいと思いますよね。

まずは子どもと一緒に「片づけよう」の声掛けから初めて、親子でお片付け名人になれるよう頑張りましょう!

寺島あかね

1984年北海道生まれ、茨城県取手市在住。整理収納アドバイザー。
高校生の男の子2人と9歳の女の子の3人の母。
2014年マイホーム購入をきっかけに整理収納に目覚めるが、元は片づけが苦手。同じように片づけが苦手なママのサポートをしたいと思い、2019年に整理収納アドバイザー1級資格を取得。Instagramで暮らしに関する情報を発信しながらECサイトなどで執筆、地元を中心に訪問お片づけサポートやミニ講座などを開催中。

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