子どもが生まれてから車の移動も増えました。車の運転中、困ったことが起こったのです。
「迷惑なあおり運転は、半数が被害の経験ありらしいんだきゅ〜う!もしもの事故の時にドラレコの記録があると安心だよね。でも気になるのがドラレコの価格。もしかしたら今入っている自動車保険にレンタルできるドラレコ特約があるかもしれないよ!」
ニュースで流れるあおり運転の映像は、モラルの欠けた行動に目を見張るものがあり、「もし自分の身に起きたら?」と思うと怖くなります。いつ誰にでも起こりうる身近な問題だけに、各個人が備えておいた方が得策で、その備えの一つが証拠としてドライブレコーダーに映像を残すことです。
この記事では、ドライブレコーダーの入手方法について、自分で購入する場合の選び方や予算、そしてドラレコ特約を活用する場合のメリットや注意点を見てみましょう。
目次
最近のあおり運転事情
車体を接近させて早く走るように挑発したり、進路妨害や異常な幅寄せなどをしたりすることを総称してあおり運転と呼びます。道路交通法上では、主に「車間距離の保持義務違反」や「無理な進路変更の禁止」、「不必要なクラクションの使用」、「高速道路上における停車」などが罰則の対象として挙げられます。
これまで、「車間距離不保持」などへの罰則はあったものの、危険なあおり運転を明確に取り締まるための法令はありませんでしたが、あおり運転に対する罰則を創設する法案が2020年3月3日に閣議決定され、2020年6月に罰則化されました。
通行妨害目的で、交通の危険のおそれのある方法により、「車間距離不保持」や、「急ブレーキ禁止」違反をした場合、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」となります。さらに、高速で停車させるなどのより危険な行為を行った場合、「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」となります。
また、免許の取消処分の対象にあおり運転が追加されました。
あおり運転が増加している中で、客観的証拠を収集できた場合には刑法などが適用されますが、そのためにはやはりドライブレコーダーの映像が必須と言えるでしょう。
ドライブレコーダーは購入とドラレコ特約、おススメはどちら?
そもそもドライブレコーダーとは?
運転中の映像・音声を撮影・録画するカメラのことをドライブレコーダーと言い、事故で衝撃を受けた場合には、その前後10秒位の映像は自動的に保存する機能があります。
事故やトラブルの際に当事者間での証言が違うこともあり、事故処理の手続きに時間がかかるケースがありますが、ドライブレコーダーに記録された映像がある場合には、事故当時の様子を推定でき、真実も解明しやすくなります。
ドライブレコーダーを購入する場合の選び方
ドライブレコーダーの販売価格は1万円~4万円と機種によって値段の差が大きいですが、2万円くらいと手の届きやすい価格帯のものが主流となっているようです。
価格が高くなるほど画質も鮮明で、夜間やトンネルでも映像が見やすくなります。
初めて手にする人がどんな点を意識して購入すべきか、主な項目について挙げてみましょう。
<ドライブレコーダーの判断基準(一例)>
最低限度の装備がついている機器なら1万円前後で購入ができますが、せっかく搭載するのであれば、夜間の走行でも対応する200万画素以上、前後カメラは必要で、予算は2万円位を見ておいた方が良いように感じます。
購入はカーショップや大型家電量販店、ネットなどでも可能です。
また購入以外にも自動車保険にドラレコ特約を付帯する方法もあるのでチェックしてみましょう。
保険会社のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)活用のメリット
自動車保険に付帯できるドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)とは、自動車保険にドライブレコーダー特約を付帯することで、保険会社がドライブレコーダーを貸し出してくれるサービスです。
自動車保険にドライブレコーダー特約を付帯することで、機器がレンタルでき、何かあった場合に備えられます。なお、特約だけの単独加入はできません。
では、ドラレコ特約の活用メリットについて見てみましょう。メリットは、大きく3つ。
1.事故時の初期対応がスムーズになる
強い衝撃を感知すると、保険会社のコールセンターに自動でつながり、事故前後の記録も自動的に送信されるため、事故の初期対応がスムーズとなります。
また、ドライブレコーダーにGPS機能もついているため、救急車やレッカーなどの案内もできるしくみです。ドライブレコーダーを通じて、事故を受け付ける保険会社もあれば、携帯で対応する会社もあり、詳細の対応は各社で違いがあります。
参考資料:東京海上のHP「ドライブエージェントパーソナル」より
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/auto/total-assist/shohin/dap.html
2.運転診断シートの活用で運転の仕方が良くなる
ドライブレコーダーで記録されているデータを分析して運転のくせなどを見える化したものが運転診断のレポートです。
急発進や急停車を無意識にしている場合、回数を指摘されたことで改善に至るケースもあります。運転技術も向上し、全体的に事故軽減にも繋がります。
3.自動バージョンアップが行われる
自身で購入するとバージョンアップなどのメンテナンスを怠ってしまう場合もありますが、ドラレコ特約の場合、自動バージョンアップが行われます。
独立行政法人国民生活センターによると、ドライブレコーダーの事故時の記録がされていなかった事例も報告されています。
ドライブレコーダーを使用している18歳以上の男女2000人にアンケート調査を行ったところ、SDカードのフォーマットや交換が必要なことを知らないケースもあるようです。
メンテナンスもしていかないといざという時に役に立たないケースもあります。購入時には説明書などに目を通すことだけでなく、画像がきちんと記録されるかを数ヶ月ごとにチェックするようにしましょう。
ドライブレコーダーの購入とドラレコ特約、おススメはどちら?
ドライブレコーダーを自分で購入する場合とドラレコ特約のメリット・デメリット
筆者の見解だと、運転や機械操作に慣れている人ならドライブレコーダー購入の方がおススメですし、高齢者や運転に慣れていない人や車の買い替えを検討している人は自動車保険のドラレコ特約を活用してみるのが良いかと思います。
ご自身の加入している保険会社が導入していないのであれば、今すぐに保険会社を変更するよりは、更新時にドラレコ特約を付帯できる保険会社も併せて比較してみると良いでしょう。もし悩まれる場合には、今加入されている保険会社さんや保険ショップなどに相談なさってみてくださいね。
「事故になると慌ててしまうものだよね。備えあって憂いなし!いざという時のためにあらかじめ色んな情報を集めておくんだきゅ〜う!」
水野圭子
金融機関を経て2010年にFPとして独立。マネーセミナーや企業研修講師として、賢いお金の使い方や貯め方、増やし方のノウハウを延べ3000人以上にお伝えしている。最近ではキャリアとライフプラン、金銭教育をミックスさせた女性従業員向け研修も増加傾向ある。FP相談歴は10年以上。女性が経済力をつけて人生の選択肢がふえることを願い、去年からはネットラジオでの番組にて毎週マネー情報を毎週配信。
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