両立がしんどい!? そんなときこそ理想と現実のバランスを整えるチャンス!<キャリアコンサルタントがアドバイス! 両立のヒントVol.4>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

「仕事も家庭も自分の時間も、すべてを充実させたい!」それは多くの働くママが思うこと。では、どうすれば、両立がうまくいくのでしょうか。このコラムでは、キャリアコンサルタントの山田真紀子さんによる両立のヒントをご紹介。今回のテーマは、理想と現実のバランスを整える方法です。

自分がどれくらい働いているかを、見たことがありますか?

両立生活に息苦しさを感じたら、仕事以外の1日のタスクを書き出してみましょう。家族を起こす、子どもの着替えをサポートする、ごみをまとめる、親に孫の写真を送る、シャンプーをボトルに詰め替える、炊飯器のタイマーをセットする、など、朝起きてから、夜寝るまでのすべてを書きます。次に、「やりたくてしていること」に◯、「やりたいことではないが必要だからしていること」に△の印を付けてみましょう。◯の数を書き出した項目の総数で割ると、仕事以外のタスクの充実度合いが何%なのか出てきます。

両立の状況を可視化してみると、日々の暮らしを営むために、数多くのことをこなしていることに気づくでしょう。仕事以外にたくさんのことをこなしていれば疲れて余裕がなくなるのは当然ですし、「やりたいこと」ではなく「必要だからしていること」に多くの時間を費やしていれば、息苦しく感じるのも頷けますね。

やらなければならないと思っているタスクを整理する

△の印をつけた「必要だからしていること」のタスクを俯瞰し自分に以下の質問を投げかけてみてください。

・本当に必要なことか?(やらなければどうなるのか?)
・それは自分にしかできないことか?(自分以外の人やサービスに代替できないか?)

例えば、家族で使うシャンプーをボトルに詰め替える、というタスクで考えてみると、なくなると頭を洗えないので詰め替えは必要なことですが、自分にしかできないことではありません。自分以外の家族ができていない理由が、保管場所がわからないからであれば、収納方法を工夫する、やり方がわからないのであれば、子どもやパートナーに詰め替え方を教えることで自分がする頻度を減らせます。子どもが小さいのでまだ任せられない場合は、近い将来お子さんができるようになるために、替えているところを見せてあげましょう。最近はボトルを使わず詰め替え用のパッケージをそのまま使用できる便利グッズもありますので、詰め替えるというタスクそのものを簡易化して負担を減らす方法もあります。

日々当たり前に自分がやっていることでも、やらなくてもそれほど困らないこと、自分以外の人にもできること、別の手段に切り替えられることがたくさんあります。面倒だな、と思うタスクから、見直してみてください。

日々の「モヤッ……」に注目! 両立生活の理想と現実のギャップはなんですか?

日々の両立生活の中でしばしば発生する「モヤッ……」という瞬間には、理想と現実のギャップを見つけるためのヒントが隠されています。

・時間をかけてご飯を作っても家族がノーコメントでモヤッ……
・子どもの具合が悪いといつも自分が仕事を休むのが前提でモヤッ……

この2つからは「自分の労働に対し尊重や労いが欲しい」という理想の状態が見えてきます。次に、この理想と現実を近づける方法を考えます。2つのギャップを埋めるには、どちらかを近づける、もしくはお互いが近づく、ですから、家族と理想の在り方について一緒に考える、という方法もあるでしょうし、相手を変えようと思わず自分が心地よいと思うことをして自分を労う、仕事を休まないための別の手段を探す、という方法もあります。

「モヤッ……」は放っておくと気づかないうちに大きなストレスになっていきますので、自分の気持ちを大切に、両立生活の理想と現実のバランスを整えていきましょう。

 


山田真紀子

IT系企業の会社員、キャリアコンサルタント。
IT系企業の会社員、キャリアコンサルタント。会社員として人事(教育・採用・労務・ダイバーシティ推進)業務に約12年従事、社内の女性活躍推進プロジェクトへの参加を機に、ライフワークとして社内外で女性のキャリアの充実や働くママのワーク&ライフの充実を支援する活動をしている。配偶者の転勤に伴い2012年より札幌市在住。プライベートでは7歳と5歳の2児のママ、趣味は朗読とコーラス。
http://mamaganbatte.com/