美味しく腸活&美肌! 健康のために取り入れたい「青パパイヤ」とは?<大切な家族を笑顔にする食生活 vol.1>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

「食べたもので身体は作られる」。
知っていながらも、ついつい乱れがちになってしまう食生活。特に昨年から1年以上続いているコロナ禍においては、いろいろと不規則になってしまうこともあり、気になってはいるものの…といった方が多いかもしれません。

他方で、最近、腸に着目した書籍が増えていたり、「腸活」という言葉もメジャーになっています。なぜ、腸をキレイにする必要があるのでしょうか。理由はいくつかありますが、ひとつには、腸で吸収した栄養で血液が作られ循環するため、腸を整えることで血液がキレイになるから、と言われています。また、免疫細胞は大腸で作られるため、歳をとるごとに衰えていく免疫力をあげるには、腸の働きを良くする必要があります。そして、様々な食に溢れた現代では必要以上の脂質や糖質を摂りすぎていて、消化不良を起こし便秘になり、排泄されないことで体に蓄えられてしまいます。このようなことから、腸を整えることは、美しく健康な身体を作るための基本ということになります。

今回から3回に渡り「大切な家族を笑顔にする食生活」というテーマでお話をご紹介下さるのは、2019年、東京に日本唯一「青パパイヤ専門店」を開店された杁山梨花さん。今では夫婦で青パパイヤを食べることが日常になっているとおっしゃる杁山さんが心がけている食生活の事例を交えながら、現代人が目を向けるべき食生活について教えていただきます。第1回目の今回のテーマは、「美味しく腸活&美肌! 健康のために取り入れたい『青パパイヤ』とは?」です。

第1回目 美味しく腸活&美肌! 健康のために取り入れたい「青パパイヤ」とは?←この記事はこちら
第2回目 世界の料理を五感で体感する
第3回目 毎日の献立が困らなくなる方法

 

目次

まだまだ馴染みのうすい「青パパイヤ」とは?

私は、日々の健康のために「腸をキレイにすること」に注目し、2019年に日本唯一の青パパイヤの専門店を開きました。今では夫婦で青パパイヤを食べることが日常になっています。今回は、腸を整える野菜として私が青パパイヤに注目した理由をお伝えします。まだまだ日本人には認知度が低く、知れば皆様の役に立つ可能性があると思ったので、紹介させていただきます。

青パパイヤは、日本人にはまだあまり馴染みがなく、どんな食べ物なのか想像しにくいですよね。

「タイ料理のソムタムに使われている野菜」と言うと、食べたことがあった方も多いのではないでしょうか。完熟するとフルーツのパパイヤになり、完熟前の青く硬いウリのような状態のものは野菜の青パパイヤと呼ばれています。実は、野菜の青パパイヤには身体を整える上で必要な栄養素がたくさん含まれているのです。

私のお店には、青パパイヤの効果を実感し、日課のように来てくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。その方達からは、個人の感想ではありますが、実際に、「血圧の数値が通常になった」「通い始めてから体重が減った」「花粉症が良くなった」「いつも食べたあとすぐにトイレに行きたくなる」などのお声をいただいています。私も産後、5日間集中的にソムタムを食べる生活をしたところ、お通じが良くなり、腸がしっかり働いているのを実感し、4.5kgの減量に成功しました。

三大栄養素すべてを分解する「パパイン酵素」の力

それでは、多くの方がこのような変化を感じることができた理由をお話しいたします。

青パパイヤに含まれるパパイン酵素は、「糖質・脂質・タンパク質」を分解してくれます。つまり、消化されずに腸に残ったものを分解し、排出してくれるのです。タンパク質と一緒に青パパイヤを食べると、分解され筋肉のもととなるアミノ酸に変わりやすくなるため、筋トレ効果がアップするというわけです。

このように、三大栄養素すべてを分解する酵素を持つ野菜は、なんと青パパイヤだけ。カロリーを取らないために、いつもの食事を一般的なサラダに置き換えるよりも、青パパイヤとお肉を混ぜたサラダを食べた方が、食べた後も腸の中で力を発揮してくれるので、ダイエットしている人にはとても効率がいいと言えます。お客様が、食べた後にお通じが良くなったり、続けることで体重が減ったのはこのためだと考えられます。

抗酸化力で美肌、若さを保つ

青パパイヤはビタミンも豊富です。ビタミンは、新陳代謝を促し、古くなった肌の角質を取り除き、新しい肌の再生をサポートしてくれます。体の酸化(老化)を防ぐためには、このビタミンが必要です。

以前、私が青パパイヤを自宅で2ヶ月間放置したところ、外側の皮は多少カビが生えている部分があったものの、切ってみると中身はまだ食べられる状態でした。これはつまり、青パパイヤ自身が、自分の持つ栄養素で老化を防いでいた証拠と言えます。食べることで同じような効果が得られることも納得です。

また、青パパイヤはポリフェノールの含有量が赤ワインの7.5倍とも言われています。ポリフェノールは、肌荒れや生活習慣病の原因となる活性酵素を抑えます。シミやしわの予防だけでなく、血をサラサラにし、生活習慣病、肩こりや冷え性の予防効果が期待されます。これだけのポリフェノールの含有量は、単純に驚きですよね。

 

他にも色々とありますが、このような青パパイヤに関する様々な研究結果と、摂取した時に感じた実体験から、もっとスーパーで当たり前に見かける野菜になるべきだと考え、日本初の青パパイヤのサラダ専門店を開きました。

東南アジアのイメージが強い青パパイヤですが、ここ数年で国内の青パパイヤ農家さんが急激に増えています。沖縄近辺だけでなく、群馬・埼玉・茨城などでも生産されていて、酵素が滴るとても新鮮で美味しい青パパイヤが見られます。2020年、一般社団法人スーパーフード協会が、注目ランキングNO.1のスーパーフードに青パパイヤを選んだことや、日本全国の気候の変化などがこのような流れの原因と言われています。今後、皆さんがスーパーなどで目にする機会も増えてくると思うので、もし見かけたらぜひ一度食べていただきたいと思っています。青パパイヤの万能な酵素は、100度を超えると失われると言われていますので、揚げたり焼いたりせず、できれば生でサラダとしてお召し上がりください。

当店でも、通販で「冷凍ソムタムセット(580円)」を販売しています。特別な知識がなくても、解凍して専用ソースとあえるだけで美味しく召し上がっていただけるように作っています。皆様の健康のために、できれば定期的に習慣として長く食べ続けられるようなメジャーな野菜になることが私たちの目標です。

<参考>
■わかさの秘密>パパイヤ
■macaroni>ヘルス&ビューティー>栄養・効能>栄養素>ビタミンC>完熟前の「青パパイヤ」は栄養の宝庫だった!食べ方とおすすめレシピ
■一般社団法人スーパーフード協会>2020年上半期トレンド予測スーパーフードランキングTOP10

杁山梨花
東京都在住。夫、0歳の娘、4歳の愛犬と暮らす。2019年、日本初の青パパイヤ専門店『SOM TUM CAFFE(ソムタムカフェ)』を夫婦でオープン。現在は、子育てをしながら、通販事業やメニュー開発、タイ料理教室の開催など、自宅でも出来ることを中心に、青パパイヤの宣伝活動をしている。目標は、青パパイヤを日本のスーパーに並ぶようなメジャーな野菜にし、日本人の健康寿命を延ばすこと。
SOM TUM CAFFE(ソムタムカフェ)HP

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