東京都にお住まいで一般社団法人代表を務めていらっしゃる藤原さとさん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
藤原 さと(ふじわら さと)さん
一般社団法人こたえのない学校 代表理事
東京都在住。
目次
「教育」が私の活動テーマです
「教育」をテーマに活動しています。
「良質な探究学習の一般普及」をミッションとしており、なにか「答えのあるもの」を受動的に学ぶのではなく、自分で問いや仮説をたてたり、自分自身でやってみたいという意思をもって学ぶスタイルを、学校や家庭、地域で広めたいと思っています。
昨年は『探究する学びをつくるー社会とつながるプロジェクト型学習』(平凡社)という本も書かせていただきました。団体としての研修プログラムの実施だけではなく、企業や学校、教育委員会などに対する研修やコンサルテーションも行なっています。
一番楽しいのは、仕事を通して人の変化が見える瞬間
今は「教育」をテーマに活動しているその仕事が一番楽しい状況です。
先生たちと新しい取り組みをして、先生たちがどんどん変化していく様子を見たり、私もそれによって変化することも喜びです。また、教育者育成は、教師が変容することによって、その先にいる子どもたちを大きく変えることができますので、そう言った意味でも、とてもやりがいを感じています。
何より、子どもたち、教育にかかわる大人たちが変わっていく姿を見た時、とても嬉しく感じます。また、興味のあるフィールドですので、新しくその分野でリサーチをしたり、たくさんの方と関わりができて、私自身が学び、成長することができます。また、それが目的というわけではありませんが、時々感謝されるのも、やはり嬉しいものです。
ただし、時間をどうマネージするかということについては、最大限の注意を払っています。利益や事業規模の拡大に目をとらわれると、大切なものを見失ってしまいます。また、もともと体力のあるほうではないので、私の場合は忙しすぎることでパフォーマンスが逆に下がってしまいます。ゆったりと仕事を組み、新しい仕事がきたら受け止められるように、また自分の中からアイディアが生まれるように、常に余白を持つようにしています。
自分の身体の弱さを認めることも必要
私のストレス解消法と言えば、きちんと睡眠をとること、生活に余白を持つこと、自然にできるだけ触れるようにすることでしょうか。料理はストレス発散になりますので、好きです。
自分自身のことで言うと、30代前半の頃、流産の時の手術がきっかっけで、体調を崩しました。1年以上出血と腹痛が止まらずに、精神的にもかなりきつい状態が続きました。ただ、病院ではこれといった病名がつかなかったので、代替療法なども試してみました。その時食事を整えることの大切さを実感しましたので、今も食事には気をつけています。人の性格にも個性がある通り、あたりまえですが、身体にも個性があります。人が大丈夫だから私も大丈夫、とは思わず、私の身体の弱いところは弱いと認めて、労わるようにしています。
今の仕事をそのまま続ける、これが私のミッション
私自身、今の仕事をそのままきちんと続けたいと思っています。事業を大きくしたいということではなく、関わってくれる人たちを大事にして、自然な形で、伝えたいことが伝わっていくと嬉しいと思っています。
もともとスタートした事業は子どものプログラムからですが、今は教育者育成が中心になってしまって、子どものために直接なにかをするということがあまりできていません。新型コロナウイルスが落ち着いたら、また子どもたちとの取り組みをスタートしたいと思っています。そして、その時には福祉領域での活動をしてみたいと思っています。