東京都にお住まいで会社を経営されている瀬戸みゆきさん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
瀬戸 みゆき(せと みゆき)さん
会社経営
東京都在住。夫と二人暮らし。
■和漢のセルフケアブランド MEGURIE(メグリエ) HP
目次
現代に即したライフルタイルの提案を
私は、「東洋的セルフケア文化の創出でウェルビーイングな人と社会を」をビジョンに、主に以下の事業をしています。
・和漢のセルフケアブランドMEGURIE(メグリエ)
・インスタグラムメディア「careto」
・国産生薬販売(準備中・サービス名未定)
3年前に一念発起し会社をつくり、和漢のセルフケアブランド「MEGURIE」をローンチしました。和漢植物の力を借りて暮らしを豊かにする」をコンセプトに、韓医師(韓国の漢方医)が厳選した7種類の生薬をベースにスキンケアやお茶など暮らしの中に取り入れやすいプロダクトを展開しています。トレーサビリティの明らかな国産の生薬にこだわり、漢方など東洋的セルフケアを分かりやすくお伝えすることを心掛けています。プロダクトの先にある健康で豊かなライフスタイルを提案することで人々のQOLを上げたいと考えています。
美容と健康を、みんなのために
私が会社を立ち上げたきっかけは、会社員時代に原因不明の喉の痛みに悩まされたことです。病院で検査をするも異常なし。ある時、韓国の韓医院(漢方医院)を受診し梅咳気というストレス性の症状だということを知りました。西洋医学では病気とは認識されない不調、いわゆる「未病」を身をもって経験するなかで、ストレス社会の現代は私の様に未病に悩む人が多く漢方的アプローチで救われる人も多いのではと考えました。
また、大学時代の韓国留学で出会った韓方(韓国の漢方)のように食やお茶などを通して体と心を整える東洋的セルフケアをもっと日本で広めたいと思いました。
今では、仕事で人を巻き込み新たなチャンレンジをしていくときが楽しい時間になっています。大変なことも多いのですが、やりがいを感じますし仕事を通して自分自身も成長したいと思っています。
1年半ほどブランドを運営する中で、漢方という文脈だとそもそも漢方に興味ある人にしか届かないということに気付きました。しかし、みんな美容や健康に興味はあるはず。そんな中誕生したのがインスタグラムメディアの「careto」です。「心地よいセルフケアと共に暮らす」をコンセプトに、漢方に限らずアロマやオーガニックなどナチュラルなセルフケア情報を紹介しています。健康や美容には興味があるものの何が自分に合っているか何をやればいいのか分からない層に向けて様々なセルフケアを発信しています。caretoをきっかけに漢方や東洋的セルフケアが選択肢のひとつになればと願っています。
香りにこだわるリラックス
私のリラックス方法は、香りのいいものを積極的にとりいれることです。香りのいいものは漢方で言うところの「気」を巡らせる効果がありリラックスにおすすめです。お気に入りの入浴剤でゆっくりお風呂に浸かったり、香りにこだわって作っている自社製品のスキンケアを使ったりお茶を飲んだりします。
とはいえ仕事柄ストレスはつきものでオンオフの切り替えが難しい時もあります。そんな時はできない自分やモヤモヤを受け入れとりあえず寝ます。現実逃避の様ですが受け入れるということも大事だと思っていますよ。
東洋的セルフケア文化の創出でウェルビーイングな人と社会を
最近は、国産生薬を推進する活動にも力を入れています。日本で流通する生薬の8割は輸入に頼っているという事実があり、日本でもっと漢方や東洋的なセルフケアが広まるためには国産生薬が生産され消費され循環していくことが重要だと考えています。
食品として扱える生薬・機能性植物の生産者と実需者をweb上で繋ぐプラットフォームを構築し、一定の品質が担保された国産和漢植物を小ロットで購入可能にすることで、小規模事業者でも余らせることなく茶葉やエキスなどの加工が可能になります。一言で言えば、高品質な国産和漢植物の生産者とそれを必要としている人々を結ぶ、というわけですね。
これからは、現在社会問題となっている耕作放棄地の活用や、生薬を用いた街おこしのニーズなどにも寄与し、大学教授や生産者にご協力いただきながら価値を感じてもらえるサービス作りをしていきたいです。
人生100年時代と言われている昨今、医療費も増大する中でいかに健康寿命を延ばし、イキイキとやりたいことをやる時間を持ち続けられるかを考えることは大切なことだと思います。会社のビジョンである「東洋的セルフケア文化の創出でウェルビーイングな人と社会を」に関わることであれば色んなことに挑戦していきたいです。私個人としては鍼灸師の資格取得という目標もあります。東洋医学に対する知識をより深め、少しでも周りの人や社会をハッピーにする活動を続けていきたいと思います。