春の気配が少しずつ感じられる気候になりましたが、それでもまだまだ寒い日も少なくありません。みなさんはどのように冷え対策をなさっていますか?
今回はそんな『冷え対策』について、大手エステサロンの店長やマネージャーの経験があり、プライベートサロンを経営しながらエステティシャンの育成等もなさっている中村由紀子さんに伺いました。
目次
カイロ1つでOK! 効率よく全身をあたためる方法
女性にとって大敵な「冷え」。対策としてみなさん服を着込んだり、機能性インナーを着たり、温かい飲みものを飲んだりといろいろ工夫されていると思います。
それでも、何をしても全身寒い!というときや、今日は一日中外にいないといけない!というとき、おすすめのカイロの貼り方があります。
ここに貼ればカイロ一つであったとしても、効率的に全身を温めることができる場所があるのですが、みなさん、どこだと思いますか?
それは「おしり」です。
おしりの「仙骨付近」がとってもおすすめです。
「仙骨」とはおしりの割れ目の上にあり、背骨の一番下の部分になる骨です。
三角のような形をしていて、平らな固い部分(この赤くなっているエリア)のことを指します。
この「仙骨付近」は身体の他の部位により比較的脂肪が薄く、熱が伝わりやすい場所とされています。
またお腹にも近く、お腹の中(内臓)も温まりやすいというメリットもあります。
この付近には自律神経も通っているため、自律神経の乱れからくる冷えにもいいそうです。
腰や背中と違って、股上の浅いボトムスを履いていたとしても、かがんだ時に見えてしまう心配もあまりないですし、薄手のトップスを着ている場合もカイロが透けてしまうこともないので、着る服を選ばない、まさに「カイロを貼るベストポジション」であるとも言えるでしょう。
ここぞというときの寒さ対策には、ぜひ「仙骨」付近を温めてみてください。
ただしカイロを貼る時は商品説明をよく読み、くれぐれも低温やけどなどに気をつけてご利用くださいね。
冷えると肩もこる? ここを温めて日々の悩み解消!
「仙骨付近にカイロを貼る」以外に、気温の変化の激しいこの時期に気をつけるべきポイントをもう一つご紹介します。
みなさんは今、こんなことが気になりませんか?
「首がこる」
「首肩がツライ」
「頭痛がする」
「頭が重い」
その対策は「首を冷やさないこと」なのです!
上記のような症状がでる主たる原因は、
寒さで首肩が縮こまってしまったり、血行が悪くなっているなどが考えられます。
また、気温の変化に対応しようと自律神経が疲弊していると、首肩まわりに辛い症状が現れます。
あらゆる環境の変化から身体を守ろうとしてくれるのが、「自律神経」です。
その自律神経は首から背中、腰にかけて通っているので、脂肪が薄く冷えやすい首に疲れが出やすいのです。
服も春物になってきて、タートルネックや厚手のマフラーも登場機会が少なくなってきますが、薄手のストールを巻くなどして首を冷やさないようにしましょう。在宅時や就寝中は、ネックウォーマーがおすすめです。
更に首を温めてリラックス! 手軽なホットタオルの作り方
冷やさないようにはしているのだけれど、首肩まわりがなんとなく重だるい…というときには、ホットタオルで温めてあげるのがいいでしょう。
作り方といっても、濡らして水気を絞ったタオルを、ラップで包むかレンジOKのジッパー袋に入れ、1分程度電子レンジでチンするだけ。
使用の際のポイントは、タオルをラップや袋から出さないことです。
出さずにそのまま使用してください。その方がぬくもりが長続きしますし、首の後ろや目元にあてて横になっても、服や枕などが濡れる心配がありません。
ホットタオルの温度や、使う状況などにもよりますが、だいたい20分程度はぬくもりが持続します。
こちらもお試しになる際は、温めすぎによるやけどや、そのまま寝てしまって冷えてしまった、ということのないよう気をつけてトライしてみてくださいね。
四季に恵まれる日本。もう間もなく温かな春がやってきますが、寒暖差もまだまだ激しい季節柄、どうぞ上手く「冷え対策」を取りながら、晴れやかな気分で春を迎えられますように。
中村由紀子
エステティシャン歴18年。エステの専門学校卒業後、大手エステサロンへ就職。都内の理美容専門学校にて、エステティックインストラクターの道を目指し、2004年、都内にエステサロンをオープン。関西に拠点を置くサロンの関東進出マネージャーとして、東京と神奈川の2店舗の店長を務めた後に、2008年プライベートサロンをオープンする。同時に、エステサロンの立ち上げや接客マナー指導、エステティシャンの育成などにも関わる。
https://ameblo.jp/lelac-tokorozawa/
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