健康的な頭皮と美しい髪を保つためのシャンプーの方法<毛髪診断士からヘアケアを学ぶVol.3>

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一生のお付き合いとなる髪の毛、髪は見た目年齢を大きく左右させるものなので、毎日愛情を持って接してあげたいもの。年齢を重ねていく中で、髪の毛に悩みを持つ方も少なくないかもしれませんね。

そこで、毛髪診断士として活動し、薄毛や抜け毛に悩む女性をサポートする育毛サプリメントを開発している、元井里奈さんに髪の毛のお手入れ方法について教えていただきました。

第1回目は抜け毛や薄毛を招く7つの原因をテーマに、
第2回目では、あなたに最適なシャンプーの選び方をテーマにお届けいたしました。

そして、第3回目となる今回のテーマは、「正しいシャンプーの方法」です。

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健康的な頭皮と美髪のためのシャンプーの頻度や時間帯

第2回目の記事では、アラフォー女性に最適なシャンプーの選び方をご紹介しました。しかし、いくら良いシャンプーを使っても、洗い方が間違っていては意味がありません。

シャンプーは、基本的に1日1回がおすすめですが、皮脂の分泌量が少ない女性の場合は2日に1回でも十分です。よほど汚れていない限り、朝晩と1日に2回洗う必要まではありません。洗いすぎると、皮脂を奪いすぎて頭皮がカサカサになってしまいますので、注意しましょう。

また、時間帯はできれば夜の洗髪をおすすめしています。寝ている間に皮脂が分泌され、翌日の朝には、頭皮と髪を外的刺激から守るために適度な量が分泌されている状態になるためです。

そして、忙しい女性には、朝シャンはおすすめしません。この後ご説明するステップでも大切な「すすぎ」や「ドライ」の部分等が雑になりがちですので、夜ゆっくりと時間をとれるときにシャンプーする、という習慣をつけましょう。

健康的な頭皮と美しい髪を保つためのシャンプーの手順

髪の毛を引っ張る外国人女性

1、顔色も良くなり、シワやたるみの予防にもなるブラッシング

それでは、シャンプーの手順をご説明します。
まず、髪を濡らす前にブラッシングをしましょう。ブラッシングをする目的は3つあります。
・まずは、頭皮と髪の汚れを浮かし、落としやすくするため
・次に、髪の毛流れを整え、洗髪時に絡みにくくするため
・最後に、頭皮の血行を促進し、健康な頭皮へ導くため
です。

頭皮の血行が良くなると顔の血行も良くなるので、顔色が良くなるという嬉しい効果があります。また、頭皮が健康的になり、適度な柔軟性が保たてることで、額などのシワや顔のたるみ予防にもなるのです。

ブラシ

2、髪を濡らすのではなく、頭皮を洗う

よく、シャンプーを付ける前に髪を「濡らす」といいますが、実は濡らすだけでは不十分。しっかり時間をかけて、ぬるま湯やお湯で頭皮を洗うことが大切です。

しっかりと頭皮を洗うことで、汚れのほとんどが落ちます。すると、この後のシャンプーの泡立ちが良くなるため、シャンプーの付けすぎを防ぐことができます。シャンプーの付けすぎはすすぎ残しの原因となり、頭皮トラブルにつながるため、この段階で防いでおきましょう。
また、節約にもつながるため、アミノ酸系シャンプーのような高価なシャンプーも大切に使っていけるようになります。

3、細かく優しく動かすことで汚れが落ちる

シャンプー剤は、手の平で泡立ててから、地肌のあたりに塗布していきましょう。
原液のまま頭につけると、ムラができて均一につけづらく、シャンプーの付けすぎに繋がります。また、原液のままの洗浄力が強い状態で頭皮につくのも好ましくありません。

洗うときは“頭皮を洗う”意識で洗いましょう。髪の毛の汚れはシャンプーの泡が流れるときに十分落ちますので、汚れを落としづらい地肌を洗います。

指の頭(指頭:爪の下の、指先の部分)をつかい、桃を触るように、細かく優しく動かしましょう。髪は、1平方センチメートルに200~300本生えていますので、細かさが大切です。力任せに大きくガシガシと洗っても、細かい毛穴まわりのよごれは落ちません。

先の細かいシャンプーブラシなども市販されていますが、優しく細かい動きで使うようにしましょう。強い力で頭皮を引っ掻くように使ってしまうと、頭皮にダメージを与え、逆効果です。

髪を洗う様

4、抜け毛や薄毛対策になる頭皮マッサージ

シャンプーを一度洗い流してから、またはそのまま、頭皮をマッサージする感覚で動かし血行を促進すると抜け毛や薄毛対策になります。
両手の指頭で頭皮を直接抑え、内側に寄せて毛穴を収縮させるイメージで、ギュッギュッとおさえていきます。これも、力を入れすぎると頭皮を傷めますので、優しく気持ちの良い程度に行うことが大切です。

頭皮のマッサージ

5、すすぎはシャンプー時の2倍の時間をかけて

すすぎは一見軽視されがちですが、重要なステップとなります。
シャンプー時の2倍の時間をかけてしっかり流すようにしましょう。細かい毛穴付近についたシャンプーは、しっかりすすがないと頭皮に残り、かゆみや臭い、炎症などの原因になります。
反対に、シャンプーにかける時間は、予洗いをしっかりしていれば、長くする必要はありません。

6、トリートメントで髪の毛を保護・補修

しっかりすすいだ後に、洗い流す用のトリートメントをつけます。トリートメントは、髪の毛を保護・補修する目的のものなので、頭皮にはつける必要がありません。頭皮につくことで、余計な成分が頭皮の清潔な環境を邪魔する可能性もありますので、頭皮にはつかないようにしましょう。具体的には、耳から下の髪全体と、それより上については外側の髪だけに軽くつけることをオススメします。

5分ほど放置し、しっかり洗い流しましょう。この際、洗い流しきらずに少し残すようにする方がいますが、あまり意味がないので、しっかり流しましょう。さらに髪を保護したい場合には、ドライ時に洗い流さない用のトリートメントを使用しましょう。

7、できるだけ早く乾かすことが美髪につながる

洗ったあとは、しっかり乾かすことが大切です。
自然乾燥に健康的なイメージを持つ方もいますが、雑菌の繁殖につながり、これもかゆみや臭いなどのトラブルの元になります。また、髪は濡れている状態だととてもダメージを受けやすいため、できるだけ早く乾かすことが美髪にもつながります。

乾かすときは、ドライヤーの温風で、乾きづらい内側から乾かしていきましょう。このとき、ドライヤーの風口を髪から20cmほど離し、高熱の温風を髪にあてないようにすると、ダメージ予防になります。

髪の毛をすすぐ

以上、正しいシャンプー方法についてご説明しましたが、いかがだったでしょうか。
シャンプーはヘアケアの基本ですので、毎日の積み重ねがちょっとしたトラブルの原因になっていることはよくあります。この機会に、ぜひシャンプーの仕方について見直してみてくださいね。

次回は、若見え効果抜群!ツヤツヤな美髪を手に入れるためのコツをお伝えします。
お楽しみに!

 

元井里奈

元井里奈
毛髪診断士/メノポーズ(閉経)カウンセラー/サプリメントアドバイザー。
髪の毛、女性ホルモン、栄養学に関する幅広い専門知識をもとに、抜け毛や薄毛に悩む女性1,000人以上のカウンセリングを行う。女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」をプロデュース。ヘアケアコラムや動画の監修、セミナー等も。慶應義塾大学卒業。1才の娘を育児中のアラフォー。
女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」
ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」
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