一口に「絵本」と言っても、実に多様なバリエーションに富んでいます。「遊べる絵本」という括りで考えても、単純な仕掛けのものから巧みな仕掛けのもの、音がなるもの、匂いがするもの……などたくさんの種類があります。「遊べる絵本」に飛びつくお子さまは多いですよね。
本コラムでは、4回に分けて絵本の与え方についてお話ししてきました。
第1回目は「絵本の読み聞かせ」について、
第2回目には、絵本には種類があり、子どもの成長過程に合った作りをしていることについて、
そして第3回目で、子どもの年齢に合った絵本の上手な選び方をご紹介しました。
最終回となる今回は、「遊べる絵本」の中でも、特に子どもの五感を刺激する「遊べる絵本」についてお話ししますね。
目次
遊べる絵本ってなんだろう!?
最近の絵本は、音が鳴ったり光ったり、スマートフォンと連動していたり「ギミック」がメインに成り立っているものがあります。これが遊べる絵本です。このギミックには、子どもの視覚・聴覚・嗅覚・触覚・人間の第六感と言われるものごとの本質をつかむ心を育てる効果があります。では、遊べる絵本には、どのような種類のものがあるのでしょうか。オススメの絵本を紹介します。
見てて楽しむ絵本
見て楽しむ絵本には、お風呂絵本に代表されるような温度で絵の色が変わる絵本であったり、本にスマホをかざすだけで絵本の中の写真が飛び出してくるARを駆使した絵本などがあります。
例)ブルーナのおふろえほん1 -ミッフィーだいすき
例)ビックリ3D図鑑ジェラシック・ワールド 炎の王国(岩崎書店)
→映画『ジェラシック・ワールド/炎の王国』の3D図鑑。実物大の恐竜と遊んだり、トラッカーで集めたり訓練することもできます。
聞いて楽しむ絵本
おうたや動物の鳴き声、乗り物の効果音がなる音の出る絵本やクラシック曲や英語曲が流れるCDつき絵本があります。
例)ママ・パパが選んだ!どうようおうたえほんベスト10(ベネッセコーポレーション)
例)CD付頭のいい子が育つクラシックの名曲45選(新星出版社)
→子どもに聴かせてあげたいクラシック曲を集めたCD2枚付きの絵本。
匂いを嗅いで楽しむ絵本
印刷された部分を指でこすると、こすったところから食べ物やお花の香りがする絵本。食育絵本。
例)ほっとほっとホットケーキ メイプルシロップのにおいつき!(世界文化社)
→ホットケーキの絵をこすると、メイプルシロップの甘い香りがする1冊です。
触れて楽しむ絵本
布絵本やふわふわの布、ザラザラの紙など一部に異素材がある絵本。
例)ふわふわもこもこ どうぶつたっち(東京書店)
その他の遊べる絵本
恐竜などのフィギュアがついた絵本やメイクアップ道具が付いた絵本、マグネットパーツがたくさんついたきせかえ絵本、パズル絵本などがあります。
今回ご紹介した遊べる絵本は、内容を考える前に楽しい気持ちが先決するものが多いです。子どもの好奇心をくすぐる絵本が多いので、読み聞かせ以外にも、親子で取り入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。そして、色々と絵本を手にとって頂き、自分ならではの絵本の楽しみ方を見つけて頂ければと思います。
伊東恵美
編集者。東京都生まれ。出版社に勤務し、児童書、絵本の企画編集を行う。
大学卒業後、音の出る絵本や知育玩具などを生産するメーカーにて商品企画に携わる。そこで得た知識を活かし、現在、しかけ絵本をはじめとした子どもの五感をダイレクトに刺激する絵本を企画している。仕事でのモットーは、「子どもが笑顔になれる、楽しいものを提供すること」。学びよりも先に子どもの心を動かす企画を考えることに日々努めている。
■「輝く人の生き方とは?」のコーナーでもご紹介。
https://media.hoken-clinic.com/interview/1710/
☆絵本に興味のある方にはこちらの記事もおすすめ!☆
人気の絵本「11ぴきのねこ」が積み木になって登場!【ピックアップトレンド】
これまでの経験を活かし、働ける限り、保険業界で人の役に立ちたい</a