年の瀬が近づいてくると、書店や雑貨店などには、次年のカレンダーや手帳が続々と並び始める時期。
その一角に、家計簿が並ぶコーナーもあります。
すでに家計簿をつけている人もつけていない人にも、ここでは「我が家のお金の管理」を踏まえると来年はどうしたらいいだろう?を考えてみるときに役立つ情報を、まとめてご紹介します。
目次
家計簿はつける? つけない?
一般的に「家計簿をつけること」は、収支を把握するために大切と言われていますが、つけていても、面倒になってしまい、なかなか続けられない、という方も多いのではないでしょうか。続けられない理由は、目的がはっきりしていないことにあります。
家計管理方法や目的は人それぞれ、「何のために家計簿をつけるのか」を自分自身でしっかり考えてから、つけはじめることが肝心です。
家計簿をつけ、ライフプランをたてはじめることは、将来の展望を可視化することにもつながります。近年では男性が家計簿をつけることも珍しくありません。自分たちの「今」や「やりたいこと」を明確にするためのひとつの手法としても、有効ですね。
▼詳しくは、この記事をご覧ください。
家計簿をつけないと、貯金できない?
2015年1月に実施したアンケートに基づけば、「家計簿をつけるとお金の流れがわかる!」と認識している人が多いことがわかりました。次いで、「節約できるようになった」「預貯金が増えた」などが「家計簿をつけて良かったこと」の項目として挙がっています。
家計簿をつけていても「何も変わらない」と答えた人も多いのですが、つけ方のポイント、家計簿の見直し方など、ちょっとしたコツを掴めば、家計簿は節約や預貯金に有効なツールだと思います。
同時に、家計簿つけている人の約70%は預貯金をしている! しかしながら、家計簿をつけていな人の約51%が預貯金なし!という現状も、アンケートから見えてきました。
つまり、「家計簿そのもの」が「=節約」「=貯金」というわけではないものの、「お金の流れ」を把握する有効手段のひとつであることは間違いありませんね。
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キャッシュフローを意識すれば、家計簿をつけなくても大丈夫? デジタル家計簿の有効活用?
とはいえ、現実的には、仕事や育児、家事で忙しい毎日。つけたいと思っても、なかなか家計簿をつけられず、家計簿をつけている方たちを見てはただただ感心…といった方も多いことでしょう。でも、現状のやり方では満足いく貯蓄に結びついていないのであれば、ここはひとつ、やり方を変えてみるというのはいかがでしょうか。
大切なことは「予算を立てて、計画を立てる」ことで対策を取ること。
例えば、次のような家計簿アプリを使ってみたりすることも手です。
そして大前提として何よるも重要なのは、「キャッシュフロー」を把握しておくこと。キャッシュフローとは「お金の流れ」であり、入ってくる収入と出ていく支出のことを指します。今だけでなく将来の収支状況を把握し、より具体的なライフプランを考えるうえで役立つのがキャッシュフロー表です。
自分自身や家族の将来のライフイベントや収入、支出、年間収支、貯蓄残高等を一覧表にしてお金を見える化することで、現状把握だけでなく、将来的な年金暮らしなどのイメージができます。
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来年の家計簿を買う前に読もう! 家計簿づけのイロハとデジタル(アプリ)と手書き家計簿のメリット・デメリット
デジタル家計簿が使いやすいという方がいる一方で、手書きの家計簿の方がいいという方もいます。それぞれのメリット・デメリットは何でしょうか?
デジタル家計管理は、パソコンやスマホなどで日々の支払いを記録していくため、機器の操作に苦手意識がない人のほうがハードルは低いと言えます。ただ操作に習熟していない人であっても、クレジットカードや電子マネーなど現金以外の決済をよく利用する人は向いています。
一方、アナログ家計管理は“マメな人”に向いています。また、絵をかくのが好きな人や文房具が好きな人にもおすすめです。家計簿を考える際の参考にしてみてください。
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ライフプランを立てて、安心・納得の家計管理を
たとえ、あの手この手を試したところで結局、家計簿をつけられなかったとしても大丈夫です。極論を言ってしまうと、家計簿は「すでにあったこと」をお金の面から記録しておくもの。家計簿をつける目的が目先のことだけではなく「将来」にあるのだとすれば、「これからのこと」を計画する「ライフプラン」をしっかりと立てることができれば良いのです。「ライフプラン」は、人生を長期的に、大きな視点でみるためのツールと言えます。
ライフプランを立てることができれば、「家族の価値観を共有できる」「お金の必要な時期がわかる」「軌道修正しやすい」というメリットがあります。1年でお金がどれだけ貯まったか、出て行ったか、入ってきたか、などが一目でわかり、生活費も概算することができます。
ライフプランを立て、キャッシュフロー表を作成することで、家計簿をつけるだけではわからなかった、わが家の将来の展望を可視化することができます。また、作成の過程で、家族の思いを共有したり、家計全体を把握したりすることができるので、お金に対する不安も大きく解消できるはずです。
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最後に
コロナ禍で気付かされた、お金の大切さ。生活をしていれば、「使わないで貯める」というのはなかなか難しく、「使いながら貯める」の実現が求められます。そのためには、お金の出入りを詳細に把握しておく必要があり、将来を見据えた上で、家計簿やキャッシュフローを意識的に管理しておくことも大切です。
現在では、便利なツールもたくさんあります。自分にあった方法を見つけるところからはじめ、まずは年初からの管理方法についてそろそろ考えはじめるといいかもしれません。