東京都で、保育事業、子育て支援事業など、様々な活動をされている井上ともこさん。彼女が毎日、イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。
井上 ともこ(いのうえ ともこ)さん
東京都在住。オーダーメイド保育ToCoMom(トコマム)の代表、株式会社gran moccoの関東エリアマネージャー、子育て支援事業、子育て支援に関わる方に対してのWEB及びDTPのオーダーメイドでの受注制作、など様々な活動を展開中。
夫、長女と3人暮らしで、現在男の子を妊娠中。(※取材時)
■足2ひろば わとち:https://www.facebook.com/watochi/
■CafeLiz:https://www.facebook.com/CafeLiz.tokyo/
目次
子育てに関する様々な事業を展開中!
オーダーメイド保育ToCoMom(トコマム)の代表、株式会社gran moccoの関東エリアマネージャー、子育て支援事業、子育て支援に関わる方に対してのWEB及びDTPのオーダーメイドでの受注制作、など様々な活動を行っています。
その中でも、子育て支援事業に関してですが、栃木県足利市通り2丁目にある赤石屋和菓子店の隣のスペースで、子育てひろば「足2ひろば わとち」を運営しています。同じ中学校出身の3人で共同開催として2017年にスタートさせました。
日本の伝統文化を伝えたい、3世代交流が出来るような居場所作りをしたいと、3者共同で毎週月曜、金曜に和菓子を食べながら、赤ちゃん向け&ママ向け各種イベントを実施しています。
また、東京飯田橋にあるCafé&Bar「CafeLiz」では、gran mocco販売店として活動をし、毎週木曜にはgranmocco交流会を開催しています。
2016年にオーナーの好意で個室を一時預かりの託児ルームとしてスタートしたのがきっかけでした。託児、英会話教室、セミナーなどイベントを実施したり、ママにもお子さまも安心して提供出来るように、添加物を使用しないスイーツを厳選したりして、ママたちがCaféで寛げる空間作りのお手伝いをしています。
新しいものを仲間と一緒に作り上げる喜び
新しい何かを創造して、企画する、それを仲間と作り上げる喜びは何とも言えない楽しさがあります。
子どもが生まれて、それはほんの小さな「出来たねっ!」に変わったりもしましたが、創造が形になる瞬間は格別嬉しいし、笑顔でいられる自分にはどんなことも出来そうなパワーが生まれます。
今は、娘との成長や会話をすることが何よりの楽しみですが、もうすぐ第二子の男の子が産まれます。男の子育児、姉弟関係、など家族が増えることでどんな変化がうまれるのかな?とワクワクしていますが、胸を張って仕事を見せられるような母でいたいと思っています。
話すことは大事。笑顔でいることが何より幸せ
仲間と新しいものを生み出していく楽しさにも通ずるところがあるのですが、私は家に一人でいても、悩んでいるだけじゃ何も始まらない、とずっと思っています。
「ともこさんに出会えてよかった」とママの笑顔をもらった忘れられない出来事がありました。
その人は、子育てに悩んでいて、彼女とすごくネガティブな話をしていたことがありました。
私はその時、第一子の子育てが楽しくて幸せで、「なんて赤ちゃんって無限大に可愛いんだろう!」と親バカまっしぐらでした。なので、「同じ第一子を育てていても考え方でこんなにも違うのか!」と驚きました。
そして、私はそのママ友に私の生き方や想いを話してみました。話をする中で「あれ?なんだか貧乏苦労人生だな…」とネガティブな感じになってしまったのですが、そんな苦労話からでも「赤ちゃんが元気に笑ってくれる」ことの大切さや、命があることの不思議、人との出会い、自分に出来る事がたくさんあることに気づいたそうなのです。
そして、悩んでないでとにかくやってみよう!と前向きに思考の転換を出来たことが、彼女はとてもうれしかったようです。私自身も彼女の泣き顔が笑顔になった瞬間に、「あ~、話すことって大事。笑顔でいることが何より幸せ」と思いました。
創造していくのに努力している2つのこと
何かを創り続けていくために努力していることの1つ目は、「常に自分の棚卸をすること」。これは、今の自分が得意とすることに向き合うということです。
結婚前は、家計簿とかお掃除とかお裁縫が得意でしたが、子供が出来てからは、全く出来なくなりました(笑)
人と話すことや、人に喜んでもらえることが楽しかったからもありますが、OL時代、秘書やWEBディレクターをしていた頃は「お金」は、ただ会社にいればもらえるものでした。
でもフリーになるとそんなことは言っていられず、稼がないといけない。でも、お金のことが先にくるといい仕事は絶対出来ないんです。
なので、都度今の自分に出来ることは何かを考え、そこに愛があるかを見極めて行動するようにしています。
恋愛のような愛ではなく、博愛的なものです。恋愛は溺れますが、博愛には際限がないと思っています。惜しみなく出し切っても、出し切った後にまた産まれるし、出し切った相手とは絆も産まれます。
そんな愛の循環が出来る社会が出来たら素敵じゃないかな~?と思っています。
ですので、私の今得意なこと、出来ることを考えると同時に、苦手なこと、やりたくない事を整理する。しっかりこまめに棚卸をすることで、次に必要なことも見えてきますし、必要な人が、ちゃんと出会ってくれる!と信じています。
もうひとつは「和顔愛語」。
保育事業であるトコマムのモットーでもあるのですが、大人でも子どもでもひとりの人として、丁寧に接することが大切だと思っています。
言葉使い、所作はすべてその人を形成するもの。常に笑顔で、愛のある言葉がけを心掛けています。
そして、こんな愛だの楽しいだの言っている私の仕事を、支えてくれる家族に感謝することは、絶対に忘れてはいけないし、心から感謝しています。
幸せを感じる感度がいい私
ストレス解消法は、「お酒」です。今は妊娠中で飲めませんが、基本的は毎日飲みたい派。今度産まれてくる子が卒乳したら、また飲みますよ~。
リラックス法は、特にないです。空を見て晴れていたらいい気分になりますし、朝起きて「おはよう」って家族で言えることが幸せ~と思っていて、仕事をしてれば、楽しいのであっという間に時間が経ってしまいます。
託児中赤ちゃんを見てれば癒されますし、ママの笑顔で元気になれちゃう。コーヒーを一人で飲めたら贅沢した気分だし、絵本を読んでボロボロ泣いてスッキリ~とか。幸せを感じる感度がいいんだと思います。だからリラックスしなくちゃ!と思ったことがないですね。(笑)
強いていうなら、子供とベッドで横になっていちゃいちゃしながら将来の夢をお話することでしょうか。
美味しいものを食べる幸せ
健康のために意識していることは、「美味しいと思うものを、大好きな人と一緒に食べる」ですね。
今の妊娠で、14kg増えましたが、この体重は高校生の頃の体重と同じ位。中学から陸上をやっていたのですが、高校になってから体重がすごく増えてしまい、顧問からいつも「痩せろ!」と言われ続けて、食べることが怖くなっていたのです。味が感じなくなってしまったりして、でもお肉が苦手です。
でも自分で自分のカラダにいいもの、赤ちゃんの為にいいものを選ぶうちに肌の調子もよくなり、必然と痩せました。
フレンチのような美しいコントラストの盛り付けだったり、和食の出汁が優しく胃に沁みるような、体が喜んでるな~と感じるとそれだけで満足できるし、一緒に食べてくれる人が「美味しいね」と言ってニコニコ笑いながら食べてくれる。それだけで自分も嬉しくなります。私に、美味しいものを美味しいといって食べる幸せを教えてくれた人には感謝しています。
「おんぶ」の文化を世界に広めたい!
今後新たに挑戦したいことですが、私はgran moccoのスタッフとしておんぶの良さを広める活動をしており、これをいつか世界に広めたいです。
おんぶは日本人の体形にあったものだから、海外ではなかなか浸透しずらい文化かもしれないのですが、おんぶで単純に両手があくのは、そこは人が手仕事をする上で世界共通だと思うのです。
手仕事をするママやパパが、おんぶをしながら仕事するのって、そんな幼少期から親の背中をみて子は育つんだ!と驚きます。
子どもはいつだって、親の生きざまを見ています。
その一番のスタート地点となる「おんぶ」の文化を、もっともっと身近なものとして、これからも伝えていけたらなと思っています。
まずは、日本の全都道府県にgran moccoアンバサダーさんを養成していきたいと思います。もちろん、自分の子供連れで、母の背中を子に見せながら。
これから叶えていきたい夢がたくさん!
そして夢は沢山あります。
世界中、日本中を家族で旅したいし、美味しいお酒とご飯の食べ歩き。世界遺産を巡り歩いたり、温泉三昧でゆったり老後もいいですね。
まずは、14年後には、20歳になった娘と、娘の生まれ年であるワインを一緒に飲むことです。エノテカのワインセラーに眠らせているのですが、それは何より待ち遠しいです!
社会的なことを言えば、お金がないからと進学を諦めるような子どもがいないように、大学生(せめて高校)まで教育の無償化と徹底した情操教育を作れたらと思っています。
無料だからと無気力にならないで、学ぶこと、奉仕すること、感謝することを大切に出来るようなまなびの場を設けられたらいいなと思います。
そう思うようになったのは、私自身が、学費の工面に苦労したからです。勉強しながらお金を稼ぎ、塩むすび1個で1日を過ごした日もありました!
普通の友達がするような遊びや、ボランティア活動、そして何よりもっと早くに子どもと触れ合う自分と巡りあいたかった。ただお金を沢山稼がなきゃと毎日それだけだったので、その当時の私は結婚や子どもとは遠い存在でした。
もっと若いうちに、赤ちゃんや子供と触れ合えるような機会が、沢山の女性に出来たらいいなと思います。そうすることで、早くに結婚して子供も沢山産んで、またキャリアを形成していける。
いつか、小さな子供も大人も「ここに来たら、落ち着くの」と言ってもらえるような縁側と庭のあるお家を開放して、美味しいごはんと味噌汁、和菓子を食べながら集えるおうちのようなお店がのんびりできたらいいなと思います。