音楽で自己表現をしよう!<音楽を通して自分らしく幸せに生きる子供の育て方Vol.1>

音を楽しむ女の子 【コラム】暮らしをワンランクアップ

春になり、心もうきうき、身体もうきうき。
お出かけも楽しく、何かを始めてみたり、足どりも軽やかになることと思います。

新しいことにチャレンジすることも多くなるこの季節。ぜひ音楽に触れてみてはいかがでしょうか?
音楽は生活に潤いを与え、人生を豊かにします。
その音楽を通して、自分らしく幸せに生きる子供の育て方を4回シリーズでピアニストの楠木由希子さんにお伺いし、お伝えしていきます。

初回は「音楽での自己表現」についてです。

音楽を通して自分らしく幸せに生きる子供の育て方シリーズ

 

『自己表現』と『音楽』

自己表現とは『自分を表現すること』『自分の内にあるものを外に表すこと』を指します。
例えば代表的なものは、自分の考えを言葉で伝えたり、ファッションで表現したり、絵を描いたり。音楽もそのうちの一つです。

そして音楽とは、文字の通り音を楽しむことですが、音楽を学んでいく中で子供達は、互いの違いを尊重し、認め合い、活かしあい、年齢や性別、言葉や肌の色を超えて相手を受け入れ、つながり、自信を持って自分を表現し、心を通わせていく能力を育むことができます。
つまり、社会性や人間性を育むことができるのです。

頬杖をつく子どもたち

 

『自己表現』の大切さ

私は常々音楽で自分らしく生きる幸せな子供達を育てるお手伝いをしたいと思っております。
自分を表現するということは、自分自身を受け入れることから始まります。自分を受け入れることができて、はじめて相手を受け入れることができるのです。

自己表現については先程もお話ししました通り、『自分を表現し、自分の内にあるものを外に表すこと』です。
自分の内にあるものとは、様々な感情のことをいいます。
その代表的なものに、喜び・愛情・興奮・悲しみ・怒り・諦め・驚き・嫌悪・恐怖などがあります。

これらの感情を自由に羽ばたかせることができる子供は、自己表現が得意です。
恥ずかしがりやで人見知り、警戒心が強い、自分に自信がない、思っていることがうまく言えないことは、自己表現が得意ではない子供の代表的な特徴ですが、これから自己表現を育む機会を増やしていくことにより、感情がより豊かに表に出せるようになっていきます。

笑顔の女の子

 

音楽で『自己表現』

では、実際に音楽で自己表現するためにはどうしたらよいのでしょうか?

音楽で自己表現をするには、子供の感情を素直に表現できるように引き出していくことから始めていきます。
一つのポイントとしては『子供は動くものが大好き』ということ。
目で見て、感じて、聴いて、理解し、その上で触れてみる。
そこから受けた刺激により、驚き・喜び・感動、などの様々な感情が表れます。

例えば、初めて見る楽器!
これはなぁに?とみんな興味津々です。
そして音が鳴ると、こんな音が出るんだ!と驚きと発見、そして感動が生まれます。
次は自分も触ってみたい、弾いてみたい!となります。

声楽も身体が楽器なので同じようなことが言えます。
様々な感情と刺激が音楽には沢山詰まっています。
音楽に合わせて歌ったり、身体を動かしたり、楽しさを身体全体で味わわせ、その喜びの中で感情を自由に羽ばたかせていくことの積み重ねで自己表現を育んでいきます。

ピアノを弾く子ども

 

うちの子は音楽が楽しめない?

よくこんなご相談を受けます。
『うちの子、全く集中力がなくて音楽聴いていないのです。身体を動かしたり、歌ったりすることもみんなと一緒にやろうとしないのです。ちゃんと聴かせて、やらせるにはどうしたらいいですか?』

同じお悩みをお持ちのお母様へ。
子供はちゃんと聴いています。
そして反応しています。

それがまだ子供の内側にあるだけで、表に出てきていないだけです。
時間差で少し遅れて反応が表に出てくる子供もいますし、数か月、数年とかかる子供もいます。

たとえ時間がかかったとしても、子供はちゃんと聴いている、感じていることを理解していただけましたら表に表れるまでゆったりと待つことができるようになります。

次に、子供の素直な反応を楽しみましょう。
どの子供もみんな感じ方や反応はそれぞれ違います。
違うからといって不安になることはありません。違って当然なのです。
子供が素直に表現したことがお母さんに認められることによって、自信を育むことができます。
その結果、どんどん表現することが楽しくなっていきます。

 

クラシックは子供には難しい?

クラシックは子供には難しいというイメージを持たれる方も多いかと思いますが、それは大人の決めた枠です。最初は分からなくてもいいのです。

本物の音楽に触れ続けることが大切です。本物とは生の音楽のことをいいます。
目で見て、聴いて、感じて、身体を動かしてみる。
この経験は、絵画に例えるなら、色彩をパレットに集めていくことです。
この積み重ねがこそが子供が表現していくうえで掛けがいのない宝物となっていきます。

 

いかがでしたか?ぜひ改めてお子さんと音楽を楽しむきっかけとなれば嬉しく思います。
次回は、『音楽で自己表現できる子供になるとどうなるのか?』についてお届けします。

 

楠木 由希子さん
楠木 由希子
ピアニスト・コンサート企画プロデュース・ピアノ教室主宰
国内外や大使館で演奏活動をし、演奏を高く評価されドイツの新聞紙上に掲載される。ザルツブルグやポーランドを代表とする室内楽と共演。教育活動にも力を入れ、これまでに音楽教室、音楽専門学校、大使館公邸にて1年以上継続して指導した生徒は650人以上に渡る。生命の源であるお母さん達が自分らしく生きることの重要性を感じ、教育系一般社団法人理事として協会設立に参画。「自分らしく生きる愛と平和の世の中を創る」を志に、現在、クラシックを中心とした演奏活動の他にコンサートの企画プロデュース、地域コミュニティを育む音楽プロジェクトを各地で行う。自分らしく輝ける人を育てるピアノ教室を東京都目黒区で主宰。人と地域と音楽をつなぐ、音楽家が住まう集合住宅「音楽のいえ+」を監修。
教室HP http://kusunoki-yukiko.com/

音楽を通して自分らしく幸せに生きる子供の育て方をまとめて読みたい方はこちら

☆子育てに興味のある方なら、こちらの記事もおすすめ☆
『子どもが「自分を愛する力」を育むために親ができること』