マスクトラブル増加中!各季節に発生しやすいマスクトラブルとその対処法とは?

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長引く新型コロナウイルス感染症の影響もあり、季節に関係なく、マスクが手放せなくなっていますね。そんなマスク生活が長引く中で、マスク着用に関連するトラブルが増えています。

2020年12月に皮膚科医が国内で1,000人以上を対象に行ったweb調査(グラディア調べ)で、コロナ禍で皮膚トラブルが増えた人が6割以上(とても増えた:21.6%、増えた:41.1%)いることが判明しました。
この原因の63.1%が「マスク」。そして季節別で見ると、春から秋にかけての変化は10.6%と比較的低いものの、他の季節はほぼ同程度(29.4%〜30.4%)で1年の長い期間の悩みです。マスクのトラブルは皮膚だけでなく、顎の痛みや口臭など様々な弊害があります。

そこで、今回は各季節におけるマスクトラブルの原因・症状と対処法について、歯科医師・歯学博士でもある幸町歯科口腔外科医院の宮本日出先生にお話を伺いました。

目次

マスクトラブルってどんな症状?治療を受ける患者の年齢層は?

10歳代以下では、マスクの下では唇を閉じなくなることが原因で、出っ歯や歯並びが悪くなることを気にして来院されることが目立ちます。マスクをつけていない時より2.5倍も唇が開いた状態になり、10代では年代別でも最も多く43%が「お口ポカン」の状態。口の周りの筋肉が緩み、歯を前から制御する力が低くなり、舌の位置が低くなることで舌が歯を後ろから押し出すから、歯にかかる力バランスが崩れるのです。

自宅ではマスクを外すことが多いようで、歯並びの変化に家族の人が心配になり、家族に連れられて受診されます。男女差はありません。

20歳代では、マスクを長時間つけることで、口周り・顎まわりのニキビがひどくなるケースが多発しています。マスクでニキビが悪化する最大の原因は雑菌の増加なのですが、マスクの下は高温・多湿で雑菌が繁殖する格好の環境。雑菌の中でも「アクネ菌」が増殖すると、ニキビが悪化しやすくなります。

マスクが原因で悪化したニキビを「マスクネ」と言いますが、これは「マスク」と「アクネ菌」を組み合わせた造語。このような造語ができるほど、マスクにより口周りにはニキビが増えているのです。

しかしマスクをしているので周りの人には気づかれず、本人の密かな悩みに。医院を受診して診療前にマスクを外しながら「実は・・・」と打ち明ける人が多いのです。

男性では症状が酷くなって相談されますが、女性では軽い症状でも気になることが多いのが特徴です

マスクネ

(写真説明)40歳代男性はマスクの範囲相当部にニキビが多発したため、マスクが原因であると考えられる。マスクの使用方法を確認し、1日2回の洗顔をしっかりするように指導した。肌の保湿目的でプラセンタを生産する日本生物製剤(株)のプラセンタ配合化粧水「LNCモイスチャー・ローション」の使用を勧めた。写真は使用1週間後。症状は軽快方向に向かっている。

30歳代後半からは、マスクにより老け顔に悩む人が急増。マスク生活の長期化で、人と話す機会が減り、話す時間も短くなることが常態化することで、口周りの動きが減り、口周りの筋肉が衰えます。またマスクの装着で、他人から表情を読み取れなくなるので、表情を作ることが少なくなり、表情筋も弱まります。この結果、口周りが垂れてほうれい線が目立ち、口角が下がり老け顔に。そして、表情筋の衰えも老け顔を助長します。さらには顎下のたるみは二重顎の原因となります。

老け顔の原因がマスクによるものとわからない人が多く、直接相談に来院されることはまれ。通院中の患者さんが世間話として「最近は、年をとったせいで」と始める人、特に女性が圧倒的。「実はそれ、マスクが原因」と言うと驚かれる人がほとんどです。

40歳〜50歳代では、口臭を訴える人が増えます。口臭というと中高年男性をイメージするかもしれませんが、実は口臭は女性の方が強いのです。最近では「マスクが原因で口臭」になることが広く知られてきたので、患者さんが気にされ相談されることが多くなりました。マスクをしていては息苦しくなるので、鼻での呼吸ではなく口で呼吸をして、口の中が乾燥し口臭の原因菌が繁殖しやすいのです。

口臭には大きく分けて生理的口臭と病的口臭に分かれ、それぞれゆで卵の臭いと台所の三角コーナーの匂いがし、後者の方が臭いが強いことが特徴です。

生理的口臭は、舌の表面に垢(舌苔)がたまり内部で細菌が繁殖し、その中の硫黄化合物が発する匂いが原因によるものです。他方、病的口臭のほとんどは歯周病が原因で、歯周病菌(Porpyromonas gingivalis菌)が出すメチルメルカプタンが口臭の原因で、歯周病を治療しなければ治りません。メチルメルカプタンは日本の法律では毒物に指定され、その毒性は青酸ガスに匹敵します。「最近、パートナーとのキスが減った?」と感じている人は、パートナーのあなたに対する愛情が薄れたのではなく、あなたが発する口臭の中のメチルメルカプタンにパートナーが身の危険を感じているからかもしれません。

60歳代からは、男女を問わず歯周病が悪化し歯を失い始める世代なのですが、マスクをつけることで歯周病が進行しやすくなっています。理由は2つ考えられ、1つは口呼吸で歯周病菌が繁殖しやすいことです。本来は唾液の殺菌・消毒・洗浄効果で歯周病菌の繁殖を抑えるのですが、口呼吸で唾液が乾燥して、その効果がなくなります。もう1つは、マスクで口元が見えなくなり、お口のお手入れが手抜きになる人が出てくるからです。

歯周病はセルフケアだけでは絶対に治すことができないのですが、歯科医院での感染を恐れて受診を控えている人は歯周病が進行しています。実際には、全国の歯科医院での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター発生率は0.8%なので、医療機関の中でも安心・安全な施設です。

女性の方が男性より2倍も罹患しやすい顎関節症ですが、前世代において、マスクトラブルで急増しているのがこの顎関節症。マスクで息がしづらいので、無意識に口とマスクの間に隙間を作り息がしやすくする人が多く、この不自然な状態に顎を動かすことで、顎が痛くなってしまいます。またマスクの下で口元が緊張することで、本来上下の歯には2mmほどの隙間があるのですが、軽く噛み合わせて隙間がなくなることがあります。これはTCH(歯列接触癖)といって、顎関節症発生リスクを2倍にあげます。

季節ごとに起こるマスクトラブル(原因・症状)

春に多いマスクのトラブル

日本人500人以上を対象(アットホームボックス調べ)に行ったweb調査では、全世代で約4割が花粉症であると答え、特に春のスギ花粉で発症する人が73.8%、ヒノキ花粉が35.0%と圧倒的に多くなっています。普段よりも鼻をかむ機会が増え、鼻周りの皮膚は弱くなっていますが、マスクをすることでマスクと皮膚が擦れて、肌がより荒れてしまいます。花粉症の季節は3〜4ヶ月と長く、この期間にマスクをつけ続けると、肌荒れは悪化します。

肌は皮脂腺からの脂と汗腺からの汗で膜(皮膚保護膜)を作り、皮膚を保護しています。男性の方がこれらの分泌量が多いので、女性だと乾燥しがちになり、この時期の肌荒れに悩むのは女性の方が多くなります。

 

夏に多いマスクのトラブル

マスクが肌荒れの原因になるのは、口から出す息は温度と湿度が高く「蒸れ」た状態になり、肌表面に水分がたまり、マスクを外すと一気に「乾燥」して肌の水分が放出するからです。特に夏は暑さのために、マスクの下は汗も加わり非常に「蒸れ」た状態なので、肌荒れに悩む人は多くなります。

実はマスクの弊害が最初に出るのは唇。唇の構造は皮膚と粘膜の中間で、角質という皮膚表面のバリアが薄くダメージに弱からです。唇には皮脂腺が少なく、汗腺もないので、皮膚保護膜がなく、内部の水分が乾燥しやすく、乾燥するスピードは肌の5倍。マスクの弊害で唇特有に出るのを「硬化剥離」といい、唇の皮がボロボロ向けた状態です。中には乾燥を防ごうと唇を舐める方もいますが、これは逆効果。舐めると唇荒れがもっとひどくなるので要注意なのです。マスクをしていては口紅やリップクリームも付けにくくなるので、困っている人は多くいます。ちなみに、コロナ禍になり化粧品で最も使用しなくなったのが「口紅」です。

 

秋に多いマスクのトラブル

秋は1年を通して、マスクトラブルが比較的少ない時期です。春ほど花粉症が多くなく、夏の暑さも収まり、空気の乾燥も冬ほどではありません。

でも最近、医療界で気になっているのが顎マスクです。顎マスクが「感染リスク」をあげる可能性があると警鐘を鳴らす医師もいます。

感染症とは「ウイルス」や「細菌」などの病原体が体内に侵入し、体に不調を起こすことを言いますが、顔特に顎の皮膚に付着した病原体が顎マスクをすることでマスクの内面に付着し、再びマスクを口にした時に病原体が口あるいは鼻から入り感染するということです。たとえば、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)は口から入り感染するケースが多いのです。秋は気候が落ち着いて、ついつい顎マスクで過ごす人が出る季節なのです。

 

冬に多いマスクのトラブル

マスクをすると息苦しくなるので、口で呼吸をしてしまい、口の中が乾燥し、口の中の細菌が繁殖しやすい状態になるということは既述しました。冬は空気が乾燥するので、口呼吸の弊害が最も顕著に出る季節です。

口の中には700〜1,000種類の細菌がいて、歯を磨くと1,000億個、歯磨きをサボると6,000億個に増えます。この細菌量は、大便に換算すると1〜6gにあたるので、とても口の中はキレイとは言えません。寝ている時は口呼吸になる人が多く、口の中が乾燥し細菌が増殖して、寝起きの細菌量は寝る前の30倍に増えています。マスクの下で口呼吸をしても、同じことになります。

口の中の2大トラブルと言えば「虫歯」と「歯周病」。コロナ禍では「コロナ虫歯」という言葉ができるほど、進行が早く痛みに悩まされた人が多く出ています。歯周病は自覚症状がほとんどないので要注意。40歳を超えて歯磨きの時に出血した経験のある人は、歯周病が始まっていると考えてください。歯周病は絶対に自然治癒がありません。歯周病は口の中のだけではなく、全身の健康にも大きな影響を与え、糖尿病や認知症、ガンなど体の100種類以上の病気の発症と進行を助長します。

また唾液には免疫グロブリンと呼ばれる抗体があり、感染に抵抗する効力があります。5種類ある免疫グロブリンの中でIgAというのが、感染の砦となり病原体が体内に入るのを水際で防いでいます。口の中が乾燥すると、唾液がなくなりIgAの効果に頼ることができなくなりますから、病原体が侵入しやすく感染症にかかりやすくなります。

各季節に応じたマスクトラブルの治療やアドバイス

春のマスクトラブルで多い肌荒れには、保湿対策が必要です。オススメしたいのがプラセンタ配合の化粧水です。プラセンタとは胎盤から取り出したエキスで、細胞活性の効果に優れ、アンチエイジングや化粧品に使われています。化粧品では、シミ・ソバカスや美白効果があります。以前は、歯周治療の保険治療としても扱われていました。

プラセンタは皮膚バリア機能を強化することが医学的に証明されました(Fragrance Journal. November,2019)。プラセンタ配合の化粧水を使用することで、肌表面の善玉菌が増え、大気汚染PM2.5からの保護し、皮膚細胞を活性化します。この効果により、肌の角質層が強化され、不肌のコンディションが良好になります。

化粧水の商品に明記している成分を見て選びたいところですが、表記のルールで含有率が高い順に並んでいます(ただし1%以下は順不同)。ですからプラセンタがなるべく上の順位にあるものを選ぶと良いですね。もし心配なら、プラセンタを製造している薬品メーカーが出しているプラセンタ製品なら間違いないです。

夏に多い唇荒れにも、保湿が大切です。マスクをする前後、あるいは付けている途中にもリップクリームを塗ってください。一度に多くつけるとマスクにクリームがベタついて不愉快に感じますから、少しずつこまめに付けましょう。オススメは、ワセリン配合のリップクリームです。ワセリンは唇表面に保護膜を作り、唇の水分が蒸発しないようにするため、乾燥防止になります。ワセリンは医療の現場でも活用されていて、口腔外科の手術時も、手術数日前からワセリンを唇に塗り、術後の唇乾燥防止をします。

カサカサ唇は、唇にシワができて、薄く見え、赤みが消える「三重苦」で、老けて不健康に見えますから、相手に与える印象がとても悪くなります。唇の細胞の入れ替わり期間(ターンオーバー)は3.5日と肌と比べとても短いので、唇ケアを始めて数日で、カサカサ唇の状態かが改善します。

診察風景

(写真説明)宮本先生が患者さんを診察している写真。
20歳代女性は医療従事者のため、日中は常に不織布マスクをつけた生活が続いていた。夏場になり唇荒れが気になり始めた。唇の皮がボロボロ向ける状態まで悪化しておらず、初期の段階。ワセリン配合のリップクリームの使用を勧めた。

マスクをずらしての悪影響は、時間の問題ではありません。たとえ短時間であっても顎にマスクをずらし、再びマスクを口にすれば感染リスクはあります。万が一、感染症に罹患しても、まさか顎マスクが原因になったと考えないでしょうから、日頃からの注意が必要。マスクは「する」なら「する」、「外す」なら「外す」、ことが大切です。

虫歯も歯周病も、原因は口の中に常にいる細菌(常在菌)で、口から追い出すことができません。例えば医療器具を滅菌する機械は、121℃2気圧で加熱する仕組みです。いわば医療用「圧力鍋」。細菌を追い出そうとして、人間が圧力鍋に入りこの条件で熱せられると、間違いなく細菌の前に自分がやられてしまいますから、細菌を口から追い出すのは無理ですね。ですから、常に虫歯菌と歯周病菌にさらされた状態のため、気をぬくとすぐに虫歯も歯周病も発症します。虫歯も歯周病も完治はありませんから、かかりつけ歯科医を持って定期的に健診と口腔ケアに通いましょう。本当に悪い細菌は歯に頑固な膜をはり、歯にこびり付いて、歯磨きでは取れず、歯科医院の専用清掃機でないと除去できません。

自分での日頃のケアも大切です。虫歯対策としては食後の歯磨きを重視して、歯周病では寝る前の歯磨きを念入りに。歯ブラシは、毛先が尖った「テーパータイプ」で硬さは「普通」か「やわらかめ」がオススメ。歯磨き粉とうがい薬は、配合成分で選んでください。CPC(塩化セチルピリジウム)は口の中で浮遊している菌への殺菌効果が高く、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)は歯に頑固な膜をはりこびりついている菌への効果があるので、両方配合されているものが良いです。歯科医院専売品ではライオンの「Systema SP-T」シリーズのジェル(歯磨き粉)とメディカルガーグル(うがい薬)、市販品ではサンスターの「G・U・M well PLUS」シリーズのデンタルペースト(歯磨き粉)とデンタルリンスPN(うがい薬)がオススメです。歯間ブラシとデンタルフロスを使って、歯周病の発生が始まる歯と歯の間の清掃も忘れずに。

定期的に歯科医院で行うプロケアと、日常的に自分で行うセルフケアの協働作業が、歯と口の健康だけでなく全身の健康に繋がる本当の予防歯科です。自分も自分の「主治医」という意識がポイントになります。

 

唾液の免疫(IgA)を日常的に高めるには、ヨーグルトを毎日食べると効果的です。特に乳酸菌1073R−1株のヨーグルトだと、他のヨーグルトの1.3倍も免疫が高くなります。このヨーグルトは市販では赤い容器に「R−1」と書かれています。

一時的に免疫(IgA)を高めるにはガムが効果的。ガムを噛むと免疫が2.5倍も増えます。ガムは虫歯にならないものを選んでくださいね。

マスクトラブルを防ぐためにできる自宅ケア方法とは?

「お口ポカン」の人は、唇を閉じることから始めましょう。しかし「お口ポカン」は無意識の行為で自分では気づけないので、家族の人が教えてあげます。口をすぼめる筋肉(口輪筋)が緩んでいる人が多いですから、口笛を吹くとこの筋肉が鍛えられます。

既に歯並びまで影響が出てしまった人は、早めに歯医者さんで診てもらってください。早期なら歯に針金を付けなくても、寝ている間のマウスピース治療だけで治るケースも少なくありません。

ニキビ対策の基本は「清潔」を保つこと。1日2回を目安にしっかりと洗顔します。マスクを長時間つけていると肌が弱くなっているので、刺激の強い洗顔剤やブラシは避けます。肌にやさしいものを選び、洗顔後の保湿もしっかりと。

使い捨てマスクは、1日使ったら捨てます。洗濯できるタイプのものなら毎日洗濯。ただしマスクが湿ってきたり、マスクから臭いがするようであれば、早めに新しいマスクに交換しましょう。

 

老け顔が気になれば、表情筋トレーニングを。最初は鏡を見ながら、口角を上げて満面の笑みを作ります。毎日行うとみるみる表情が明るくなり、老け顔解消になります。

実は、うがいも効果的。水30mlほどを口に含んで唇を強くしめて、口の中で勢いよくブクブクうがいを10秒間します。次は、真上をしっかり見て下顎を突き出しながら「あー」と声を出して10秒間。これにより口周りと顎周りの筋肉が鍛えられ、すっきり顔になります。

 

歯周病が原因の口臭は、歯周病治療をしないと解消されませんが、生理的口臭は自分でも対応できます。舌を前に突き出して、舌ブラシを後ろから前方向に表面を数回こすります。強い力だと舌が傷つきますから要注意。舌の垢が溜まっている人は舌の色が白く見えますが、キレイに清掃すると本来の赤い舌になります。

時々、口臭予防に歯磨きをする人はいますが、これは効果がありません。つまり口臭の原因は舌と歯周病だからです。歯磨きで口臭がなくなった気がするのは、歯磨き粉に含まれる成分の効果なので、長時間は続きません。

自分が顎関節症かどうか、簡単に見分ける方法があります。鏡を見ながらゆっくり口を開けます。まずは指1本分の口を開けます。次は指2本分、そして3本分。痛みもなく口が普通に3本分開けば大丈夫です。万が一、痛みを感じたり口が開けにくかったら、早めに歯科医院で診てもらいましょう。早期であれば比較的すぐに治りますが、痛みが慢性的になるとなかなか治らないことがあります。

顎関節症

(写真説明)20歳代女性は以前から上下の歯を合わせる癖(TCH・歯列接触癖)があったが、マスク生活が長引き、TCHを長時間するようになったことが顎関節症の原因と考えられた。口を開けると顎関節が痛むようになった。なるべく癖を取るように心がけ、口を開けるトレーニングを指導した。

せっかく自分を守るためにつけているマスクです。逆効果で自分に悪影響を与えないように、正しい知識を知りマスクトラブルを回避して「自分の身は自分で守る」ようにしましょう。

宮本日出先生のご紹介

宮本日出 先生

宮本 日出 (みやもと ひずる)

歯科医師・歯学博士・MBA(経営管理学修士)

【要職】
幸町歯科口腔外科医院・院長
埼玉医科大学病院麻酔科・非常勤講師
(社)日本顎関節学会・代議員・指導医・専門医
(社)朝霞地区歯科医師会志木支部・支部長
ホンマでっか!?TV(フジテレビ)・口腔外科評論家

【略歴】
1965年 石川県金沢市生まれ
1990年 愛知学院大学歯学部卒業
石川県立中央病院歯科口腔外科医院
1996年 The University of Adelaide, Oral & Maxillofacial Surgery Unit
2000年 明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科
2007年 幸町歯科口腔外科医院

日本海沿いの六畳二間(風呂なし・トイレ共同)の集合住宅で、三人姉兄の末っ子として生まれる。小学校入学時には、家庭の事情で姉兄の中で一人だけ学習机を買ってもらえず。自由奔放な学生時代を過ごし、高校では学年ビリの成績で、学校のルールを破り2週間のステイ・ホームのペナルティを受けたことも。高校3年生の時に、オープンカーに女の子を乗せて豪遊する「濡れ手に泡作戦」を思いつき、猛勉強の末に当時最も国家試験合格率が高かった名門・愛知学院大学歯学部に現役合格。歯科医師免許を取得後は診療と研究に目覚め、アデレード大学への留学を果たし、国内外に160編を超える医学論文を発表、学会で優秀賞を受賞。幸町歯科口腔外科医院の設立後は地域医療を担い、年間のべ2.5万を超える患者さんの診療にあたる。しかし、未だ「濡れ手に泡作戦」は成功していない。「思わず人に話してしまう、生活を豊かにする情報を、わかりやすく、楽しく伝える」をモットーとし、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・専門誌・webサイト・YouTube・講演会・セミナー・書籍など幅広くメディアで歯科医療情報の発信活動を行う。

<代表作>
・テレビ:『ホンマでっか!?TV(フジテレビ)』
・ラジオ:『宮藤さんに言ってもしょうがないですけど(TBSラジオ)』
・新 聞:夕刊フジ
・雑 誌:『女性セブン(小学館)』
・専門誌:『nico(クインテッセンス出版)
・webサイト:東洋経済オンライン
・書 籍:『レモン水うがいダイエット(あさ出版)』
・YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCZ6RDrJkr9CSeqgxeSKdgnQ

【幸町歯科口腔外科医院】

幸町歯科口腔外科医院の外観

〒353-0005 埼玉県志木市幸町1-12-16
Tel:048-456-7500
Fax:048-456-7501
e-mail:hezlu@mbe.nifty.com
HP: https://www.happy-town-dental.com

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