日に日に強まる日差し。汗をかいたり、日に焼けたりと髪のお手入れも特に気になる季節になってきました。
そこで、毛髪診断士として活動し、薄毛や抜け毛に悩む女性をサポートする育毛サプリメントを開発している、元井里奈さんに髪の毛のお手入れ方法について教えていただきました。
第1回目では、薄毛や抜け毛の原因について紹介しました。
そして、第2回目のは、自分に合ったシャンプーの選び方について、
第3回目は健康的な頭皮と美しい髪を保つためのシャンプーの方法でした。
最終回となる今回は、普段のお手入れで誰もが憧れるツヤ髪を手にいれる方法をご紹介します。
目次
髪で見た目年齢が決まる!?
仕事、家事、育児、介護などやることは山積み。ついつい頑張りすぎて、自分のことは中途半端、という方も少なくないでしょう。
ふと、友人達と写った写真を見たら、なんだか自分だけ老けているように見えて、落ち込んだりしていませんか?
実は、髪の毛は見た目年齢に大きな影響を与えるのです。
ツヤのない髪は老けて見える原因に
実は『髪は第一印象の8割を決める』と言われています。
そのため、ツヤと程よいボリュームのある健康的な髪は、若々しく見えるポイントとなり、反対にツヤのない髪は老けて見える原因になります。
髪表面のキューティクルがダメージを受けてボロボロになると、ツヤがなくなってしまいますので、ダメージから髪を守り、キューティクルを整えましょう。
タオルドライは優しく
では実際にツヤ髪を作るポイントをご紹介していきます。
まず、髪は濡れた状態だと非常に傷みやすいということを頭に入れておいてください。
摩擦するだけでも傷んでしまうので、タオルで乾かす際は、バサバサとせずに、タオルで髪を優しく包みこみ、水分を吸い取るようにしましょう。
この段階でできる限り水分を取り除いておくと、ドライヤーの使用時間を抑えることができます。
ドライヤーは髪から20cm離す
髪をタオルでふいた後はドライヤー。
ドライヤーの高熱温風は、キューティクルのダメージのもとになります。
ドライヤーの風口と髪の距離が近いと、高熱温風がそのまま髪にあたってしまうので、風口は髪から20cm程度離して使いましょう。温風が髪に届くまでに少し冷え、ダメージを防ぐことができます。
また、ドライヤーの風口を振り動かし、一か所に温風があたり続けないように工夫するとより効果的です。
面倒な場合は、温風の温度を低めに設定できるドライヤーに変えてしまうのも良いでしょう。
その場合には100℃以下、できれば60℃前後まで温度の切り替えができるものがオススメです。
乾いたかな、と思ってからあと1分!
ではどこまで乾かすのがベストでしょうか?
髪の表面にあるキューティクルは、魚のウロコのような形状をしていて、濡れているときは開き、乾くと閉じるという性質をしています。
開いているときは、ダメージを受けやすいので、しっかりと乾かして閉じてあげることが大切です。
ご自身の感覚で「乾いたな」と思っても、後頭部に手を差し込んでみてください。
ヒンヤリした水分の感触がするようであれば、それはまだ足りないということ。
そこからあと1分程しっかり乾かすように意識しましょう。
最後に冷風で仕上げるとより良いコンディションになります。
ブラッシングは、毛先から
ツヤ髪を手に入れるためにはブラッシングも重要です。
あなたはブラッシングするとき、上の方から毛先へ、一気にブラシを通していませんか?
実はブラッシングの摩擦でも、髪は少しずつダメージを受けています。
ブラシを一度に通す距離が長くなればなるほど、髪にかかる負担が増えますので、ブラシの通し方にも注意が必要です。
いきなり上の方からブラシを差し込むのではなく、まずは毛先15cmほどをとかし、次にその上15cm、さらにその上15cm・・・というように、順番にブラッシングしていきます。
ブラシを通すスピードも、“ザッザッ!”と素早く通すのではなく、ゆっくりと通して髪を整えてあげるようなイメージを持ってください。
ヘアアイロンは低温で&完全に乾いた状態で
髪のツヤには、綺麗に整ったキューティクルが必要不可欠。
ヘアアイロンはキューティクルを強制的に整えることができるので、ツヤ髪を演出するのにとても便利です。しかしその分、間違えた使い方をすると大きなダメージをもたらしますので注意しましょう。
ポイントは、温度設定と使用時の髪の状態にあります。
まず、ヘアアイロンの温度設定は140℃以下で使うのがおすすめです。
髪は150℃以上になると変性してしまい、二度と元に戻すことはできません。
そのため、140℃以下で使用することをおすすめしています。
ただし、140℃以下だからと言って、同じ箇所に長時間あてすぎては意味がありません。
140℃以下に設定し、同じ箇所には3秒以上あてないようにしましょう。
また、ヘアアイロンは髪が濡れた状態では絶対に使用しないことです。
前述のとおり、髪は濡れた状態だと非常に傷みやすいため、高熱のヘアアイロンをあてることで大きなダメージを与えてしまいます。
完全に乾いた状態で使用しましょう。
このように、自宅でできるお手入れ方法はたくさんあり、毎日のケアが大きな変化を生みます。
手間はかかりますが、雑なケアを続けるのと、丁寧なケアを続けるのでは、半年後の見た目年齢に大きな開きを持つことは間違いありません。
髪はあなたの見た目を大きく左右させる存在なので、毎日愛情を持って接してあげてくださいね。
元井里奈
毛髪診断士/メノポーズ(閉経)カウンセラー/サプリメントアドバイザー。
髪の毛、女性ホルモン、栄養学に関する幅広い専門知識をもとに、抜け毛や薄毛に悩む女性1,000人以上のカウンセリングを行う。女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」をプロデュース。ヘアケアコラムや動画の監修、セミナー等も。慶應義塾大学卒業。1才の娘を育児中のアラフォー。
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