ケガや病気を経験し、好きなことをするライフスタイルに/嘉納愛夏さん(フォトグラファー+(プラス))

Photo: 桑原龍央
ライフスタイル

兵庫県・埼玉県の両県を生活の拠点とし、「フォトグラファー+(プラス)」としてご活躍中の嘉納 愛夏さん。彼女が、毎日イキイキと暮らしている秘訣は何でしょうか。今夢中になっていること、おすすめのストレス解消法、健康のために意識していることなどを伺いました。

嘉納 愛夏(かのう あいか)さん
兵庫県・埼玉県在住。
フォトグラファー+(プラス。ライター、リサーチャー、ハンター、ネットショップ運営、デザイン、アクセサリー作家…など)
Ray Angle; aika kanou’s LABO ホームページ
http://rayangle.mods.jp/

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好きなことをやっている内に…フォトグラファー+(プラス)

フォトグラファー、ライター、リサーチャー、ハンター、ネットショップ運営、デザイン、アクセサリー作家…などなど、やっていることの種類が多くなってきたのでフォトグラファー+(プラス)を名乗っています。
好きなことをその時々にやっていたら、肩書が増えていきました。基本としているフォトグラファーの他に、春から秋までは 「#ハピアジ」 というイベントをおよそ月一回のペースで、冬はハンティングを行っています。

ネットショップは3つ運営しています。
まず、友人が作っている宮古島産・無農薬自然栽培の月桃のみを原料にしたアロマウォーター、精油、お茶の「m/gettou base store(エム・ゲットウベイスストア)」。そして、トルコ産リュレタシュ(日本名・海泡石)という真っ白な山中で採れる石を使ったアクセサリーや小物入れの「アントニーナ・アウグスタ」。こちらは一人のトルコ人アーティストの作品だけを扱っていますが、アクセサリーはリュレタシュのパーツを用いて私自身が作っているものもあります。もうひとつは、フォトグラファーとして現場で撮ってきた写真を入れ込んでデザインしたスマホケースを主に扱う「milphoto(ミルフォト)」です。

一見バラバラ!? でも、自分の中では整合性が取れている

ジャンルも趣向もバラバラに見えると思いますが、私の中では人との関係性の中で生まれたものと、自分がやってきたことの延長線上にあるものなので整合性は取れています。

報道系の現場で、物事や状況が激しく展開し変化する様を見てきたためか、ずっと一つのことをやっているとしんどいですね。その時々の集中力・持久力は半端なくありますが、同じ仕事を一年……は大丈夫かもしれませんが、二年三年、と続けることが年を取る中でできなくなってきたのを感じます。

東日本大震災の現場にて(トップの写真共)。発災後すぐに現場へ向かい、何度も通った。被写体は主に人を救う自衛隊 (Photo: 日下裕之)

取材系はその時々で全部違うので大丈夫なのですが。時間は有限ですから、これからの人生で何に時間を使うか、その時々で何を選択するかは重要です。やっていて面白いこと、これまでの経験で自分に出来ることを求められた時は全力で取り組みます。

活動の多様化の原点はケガと病気

やっていることがこんなに増えたきっかけのひとつに、ケガと病気があります。
数年前に脚の(結構大掛かりな)手術をして、その翌年には11年ぶりに子宮筋腫が再発、除去手術を受けました。さらにその翌年には脚に入れたチタンボルトとプレートの除去手術を受け、その時の麻酔が原因で脳脊髄液減少症というのに襲われました。治るのにそう長くはかかりませんでしたが、これは非常につらい思いをしました。頭を起立した状態で歩けないのです。文字通り脳脊髄液が減り、本来その中に浮かんでいるべき脳が浮かばないので、トイレに立つのも難しい状態。そんなわけで、50になるまでにしっかり健康を取り戻そうと考えました。健康であれば人間何でもできるので、健康が何より大事だと思っています。

リハビリ中は走り回ったりもできないので、自分にできる仕事を模索した結果、やっていることが増えました。言ってみれば、50歳までは自分で決めた種まき期間でもあります。

昨年からイベントを何種類か始めていて、獲ってきた蝦夷鹿を自ら料理してレストランでふるまうだとか、トルコのアーティストさんやトルコ在住の日本人アーティストさんに協力してもらってのトルコクラフト展、そして西宮のとある浜で蝦夷鹿と牡蠣のBBQ……など行いました。

中でもハピアジ(ハッピーアジアンパーラー)というイベントは、タイ古式マッサージWiCCAの柿本さおり氏がもらした一言「外でマッサージをしたい」がきっかけで始まりました。春から月一回のペースで行っていますが、屋外なので天候に左右されます。やってみてわかることがいろいろあるので、冬になった今は練り直し時期。“ゆる開催”なのですが、毎回焚火や野外活動が好きな友人たちが協力してくれます。

嘉納愛夏さん

人気メニュー:蝦夷時価のロースト 特製ソースと胡桃 ドライフィグ ピンクペッパー添え

人生で大事なものだと考えるのは、気のおけない友人たちと囲む食事の場。忖度したり気を遣ったりしないで済む場所を確保するのは何より重要なことだと思います。好きなことを言って笑い合って好きなごはんとお酒を飲んで。それが人生を豊かにする。

「猫ガーデン」を作ることが夢

温泉に行く。猫と遊ぶ。ストレッチ。これが、私のストレス解消法です。そして、眠くなったら無理せず寝る。身体を冷やさないようにする。ほとんど薬に頼らない生活をする。デスクワークも多いので、外出時は歩くようにがんばる。これらを健康維持のために意識しています。スポーツも始めてみたいですね。

これ!と言うほど、今、夢中なものは特にありませんが、実家で時々DIYを行っています。脚の手術の前は東京の浅草に一軒家を借りてまるごとリノベーションをしかけていました。ギャラリーカフェを作りたいなと思っていたんです。普通に歩くのも困難になり断念したのですが、道具はまあまああるので役立てています。

さらには、山に猫が思いっきり遊べる「猫ガーデン」を作ってオーナーになりたい。合間に世界の猫を撮影しに行く。猫ガーデンの経営がうまくいけば、保護猫だらけのサ高住を作り、猫好きなご老人たちに入居してもらう。ゆくゆくは自然の恵みを身近に感じられる環境で暮らしたい。全部具体性がまるでない「夢」ですが、今はそのように考えています。

嘉納愛夏さん

大阪のカンテグランデ中津本店にて”猫も人もしあわせになれるカンテ猫展 nekocante(ネコカンテ)3”が10月に開催され、実行委員として活動 (Photo: 小野なおみ)