連休後の家計立て直しに効く!生活リズムを崩さない、らくらく節約術【暮らしとお金のヒント】

楽々節約術 暮らしとお金のヒント

外出自粛ムードの強い大型連休でしたが、いかがお過ごしでしたか?
朝の通勤風景もほぼいつも通り。日常がまた戻ってきましたね。

何かと物入りだった長期休暇明け。
「旅行も行かず家にいたのに、連日のテイクアウトで財布がさびしいかも」、「出かけられないストレスをネットの爆買いで解消!(来月の引き落としが怖い!)」そんな方もいるのでは?

この時期は自然と節約意欲が高まります。
ですが、ダイエットと同じで、続かず節約疲れでリバウンドしやすいものです。

何を当たり前のことを……と思われるかもしれません。しかし、節約が成功を収めるかどうかは「続くかどうか」にかかっています。最初の1,2週間が難所!ここを無事乗り切り、習慣化できれば9割以上成功するのではないでしょうか。

そこで、気楽に試せる、続けやすい、極シンプルな家計管理法をまとめてご紹介します。

まずは支出を抑える節約テク、臨時収入を増やす収入アップ術から。最近流行りのお片付け術に関連する家計改善法です。

 

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紙袋一杯にしよう運動

「風薫る」5月。カラッとした空気が心地よいので、体を動かすのもそう辛くはないと思います。家の中や庭を大掃除する。片付けが後回しになりがちな押し入れや納戸、物置の中を整理整とんするにはうってつけの季節ではないでしょうか。

通常、大掃除には多くの時間がかかります。そこで1回に「1箇所だけ掃除」!欲張らずにプチお片付け=「紙袋一杯にしよう運動」がおすすめです。

たとえば、今日は客間の押し入れを片付ける、次は子ども部屋のクローゼット、といった感じですね。そして、掃除の際に使わない“不用品”と“時期が来たら使うもの”により分けてきれいに入れ直す。これだけです!

ただ、せっかく片付けはじめても「もういらない!」とはならず、「いつか使うかもしれないから…」となりがちです。そこで紙袋の出番です!

一回の片付けで不用品を必ず紙袋一杯は見つける。
このような不用品回収ルールを自分に課すのです。

スパッと捨てられる方は紙袋と言わず、大きめのゴミ袋でも構いません。「この分量見つけ出すのはちょっと厳しいかも」それくらいの容量で不用品探しにチャレンジしてください。

不用品が一定数集まったら、捨てる前にもうひと工夫。
オークションサイトなどを活用して販売することを考えてみましょう。

スマホひとつで出品できるサイト、落札後の配送も専用の割安な方式が選べるサイトなど出品するまでのハードルがここ数年で格段に低くなったように感じます。
落札金額はそれほど大きなものではないかもしれません。でも、自分にとって不要であってもほかの誰か、必要な人に届けられる、という考えはそう悪くはないと思います。

いつもニコニコ「定額サイフ生活」

続いては、毎日肌身離さず持ち歩くお金のベッドである財布。この中の整理整とんです。
ただし、今回は整理整とんに留めず、戻すお札に一定ルールを設けてやりくりにつなげます。

仮に、ひと月の食費+日用品代が5万円だとします。
ひと月を5週と考えて、1週あたりの予算を1万円とします。

週に一度、財布の中を整える際に、たとえば1万円札を1枚と、万一の備えとして千円札を2枚ポチ袋に入れて財布にセットするといった具合です。

生活費とプライベート費2本立てにするなど、予算額はご自分に合ったやり方で考えてください。また、予備のお札に変えて、ギフトカードやクレジットカードを1枚入れる等それぞれのご家庭に合ったルールを決めていただいて結構です。

重要なポイントはここで「予算を締めすぎない」こと! 変な見栄は禁物です。
人間、なかなか生活パターンは変えられません。すぐお金が足りなくなり、ATM行脚して節約につながらないまま途中挫折すること必至だからです。

週予算を立てるポイントは、4週ではなく5週という部分にあります。7日×5週間で35日となる計算です。財布の現金だけで暮らせたら、それだけで月額換算5万円より少なくなり、結果的に節約できたことになります。

変形スタイルとして、現金に準じて日常的に使われる交通系電子マネーへの定額チャージで同様の支出管理を行う方法もあります。現金と併用すると小銭がたまらずストレスなく続けられるのではないでしょうか(これまでオートチャージにしていた方は無効にすることをお忘れなく)。

このように「定額サイフ生活」は、週に一度の財布整理さえ忘れなければ、続けやすい、シンプルな家計管理法です。家計簿が続かない方やフルタイム勤務の方など平日忙しく細かな管理ができない人におすすめです。

週一回は冷蔵庫カラカラデー

他の費目に比べて食費がかさむご家庭におすすめなのが「冷蔵庫カラカラデー」の導入です。

冷蔵庫と銘打ってはいますが、冷食(冷凍食品)が多い家で冷凍庫を対象に「冷凍庫半分デー」であっても構いません。缶詰などストック品が多い自覚のあるご家庭なら、冷蔵庫ではなく食品保管庫を対象にしてもよいでしょう。

ようするに、週に1,2度【家にある食材で料理する】癖をつけるための方法です。

「冷蔵庫カラカラデー」の効用は2つあります。
食材を無駄にすることがなくなることがまずひとつ、そしてその日は一切買い物をしないで調理をするのですから、その分食費支出が減り節約になります。

冷蔵庫に残っている食材で調理するため、いつもの料理では食材を使い切れない場合もあります。でも、そうなればレシピサイトを検索してなんとか料理しようと考えます。
料理レパートリーの強化というおまけもついてくるわけですね。
ただ調理する方にとって負担が増えますので、トライする曜日や頻度はよく考えて実行なさってくださいね。

それではここからは、予算管理に関連する小技集をお届けしてまいります。
すでに袋分け予算管理をしている人にもおすすめのTIPSもありますので、最後までお付き合いください。

お金と電卓

 

クレジット払いが多い人向け「アラートメール設定」

筆者自身はなるべく現金払いではなくクレジットカードや電子マネーによる決済を選択しているのですが、それはなぜか?

食費など細々した出費の管理に決まった1枚のクレジットカードを使っています。
そして、日に一度スマートフォンアプリで支払情報をチェックするわけです。これであれば、家計簿いらずです。

別のクレジットカードも利用しています。そちらは、主に余暇・娯楽費管理用としてです。
どうしてこちらのカードを余暇・娯楽費管理用にしているかというと、カード会社のマイページから決済金額が設定した一定額を超えたとき「ちょっとあなた!今月はもう上限まで使っていますよ(実際にはちゃんと丁寧な文言で届きます)」とアラートメールを配信してくれるサービスがあるからなんです。

現金管理とは異なり、クレジットカードは、手元にお金がなくても買い物できてしまいます。それだけに、無駄使いの温床となりやすい……。でも、アラートメールを飛ばすことができれば、その時点で使いすぎにはっとなり、財布の紐を締め直すことができます。

趣味や娯楽に使うお金。自分で予算管理できればそれに越したことはありませんが、長く確実に続けるには手間がかからない方法を選んであげるほうが実効性は高まります。
あなたの所有するクレジットカードにもそういった機能があるかもしれません。マイページにログインして一度アラートメール機能の有無を確認してみてはいかがでしょう。

ジッパー袋で予算管理

簡単にまとめると、袋分け予算管理の袋を紙の封筒から透明なジッパー袋に変えて管理する。これだけのシンプル予算管理術です。

ではなぜジッパー袋で予算管理がおすすめなのか、説明を続けさせてくださいね。

実際に、封筒による予算管理をなさっている方はお気づきかもしれませんが、中身が見えない紙の封筒だと袋を外から見ただけでは「いくら予算が残されているか」わかりません。
一方ジッパー袋は透明なので視認性が高く、中に入れたお札や買い物レシート、明細メモなど内容物が一目瞭然です。

「お給料日まであと10日もあるのに食費予算はもうこれだけ!?」
「あれ、理美容費が後千円札1枚!(こんなに使ったかな?)」
このように予算確認する度に残額を自然に意識する仕掛け。節約スイッチをONにしてくれる便利なツールとなります。

市販のパスポートケースを利用する方法もありますが、各家庭にあった適切な予算を設定できるようになるまでに時間がかかります。柔軟に予算を組み換えるなら手軽なもののほうが使い勝手はいいです。適切な予算が決まるまで、毎月予算費目の数や金額を変えていけますから。
ただし、予算袋が透明になった分お札が目に入りやすいため、保管場所に工夫が必要です。

おすすめは、予算管理用ジッパー袋の端にはじめに2穴パンチで穴を開けてバインダーなどに綴じて使う方法です。本棚などにバインダーを立てかけ表からお金が見えないようにして管理できます。ページをめくる要領で探しやすい利点もあります。

ビンに入ったお金

まとめ

今日から手軽に実践できて続けやすい支出管理法・予算管理法をご紹介してきましたが、いかがでしたか。

家計改善の本来の手順は、金額の大きな固定費から見直すことですが、ボーナス支給までのこの急場をしのぐには、日常の支出にもメスをいれることが早道です。

ただ節約、節約と目の色を変えて生活を急に変えると、仮にご本人はよくても周りのご家族が困惑してしまう場合もあります。ゆるゆるとできるところから、ゲーム感覚で楽しく。そんな節約をすすめていってください。

暮らしのお金の管理は理解しやすいのでお子様の興味も引きやすいです。
家族みんなで一緒に頑張る行為がお子様の金銭感覚を磨くことにつながっていくかもしれません。

旅行や娯楽の話だけでなく、その元手となる家計の話をも気軽に話せるご家族。
そうなれたら最高だと思いませんか。

 

海老原 政子
海老原 政子 (「おゆみの相談室」代表)
大学卒業後、SE、インテリアコーディネーターなど仕事に明け暮れる生活から一転、出産1年後に未経験ながら国内生保に再就職。営業活動するなかでライフプランの重要性に目覚める。ファイナンシャルプランナー資格を取得後に独立。現在、働くママのキャリアチェンジ前後の家計相談や保険の見直し、住宅ローン相談を行う。マネーセミナー講師やコラム執筆実績も多数。子育て中の主婦の目線を活かした家計改善アドバイスが好評。
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー(二級FP技能士/AFP)、住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会)
「エムプランニング」WEBサイト

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