お小遣いを渡すタイミングや財布に入れる金額で悩んだら…【暮らしとお金のヒント】

暮らしとお金のヒント

この4月からわが子にお小遣い制を導入したご家庭があるかもしれません。自由に使えるお小遣いは嬉しいものの、「何を買うか?」、また「お金をどう管理すればよいか?」、お子様はこれまで考えたこともない問題に直面することになります。

お小遣いを渡す側である親は、お金を渡した後に「どこまで口を出すか?(出さないでおくべきか)」そんな悩みが生じやすいもの。家計相談でお小遣いに関する質問を受けたことも一度や二度ではありません。

今回のテーマは「お小遣いの管理」
最初のお小遣いを渡すタイミングの決め方/お金を持ち歩く際の注意点をまとめました。お小遣い(お金)とのより良い付き合い方が見つかるヒントとなりましたら嬉しいです。

目次

最初のお小遣いは週単位?月単位?どちらが良いか

「お小遣い」と聞いて、週単位にもらうもの、もしくは、月単位でもらうもの、あなたはどちらをイメージしましたか?

家計簿はひと月単位のフォーマットが多いですよね。私見ですが、大人がイメージする「お小遣い」は月単位をイメージする人のほうが多いのではないでしょうか。こうしたことから、毎月のお小遣い額を決め、月初にお小遣い全額を渡すご家庭が多いのではないか、と推察します。

ただお子さまのお金に対する欲求は個人差が大きいため、お小遣いを渡すタイミングは短い期間から徐々に延長するほうがお金の管理はしやすいと筆者は考えます。
ひと月のお小遣い設定額にもよりますが、週単位でお小遣いを渡して管理を任せるところからのスタートをおすすめします。

なぜ週単位からスタートすべきなのか

子どもにとって一カ月間は大変長いもの。お小遣いを計画的に使うことは難しく、もらった途端に使ってしまい、その後お金がなくて不満が募る子どもが少なからずいると思われるからです。

週単位のお小遣いの良い点がもうひとつ。
一般的に渡される金額が少額になるため、欲しい物を買うために子どもはお小遣いを何週分か「貯める」必要に迫られます。親が教えなくても「貯めてから買う」習慣が身につきやすい、そんなメリットがあるのです。

ならし保育ではありませんが、お金との付き合い方も少額/短期からはじめるほうが失敗は少ないと思います。週単位のお小遣いにお子様が慣れてきたら親子で話し合い、月単位に変えていくとよいでしょう。

お金を持ち歩くとき、子どもの財布にいくら入れる?

身近なお店で何か欲しいものを買うのがお小遣いの一般的な使われ方だとすると、外にお金を持ち出すための入れ物(財布)が必要ですよね。

財布が用意できた後も悩ましいことが……。そう、財布に入れる金額です。
ご家庭によって考え方はさまざまでしょうが、「お小遣いを全額入れておく」派と「必要なお金だけを入れさせる」派、この2つに分かれるのではないでしょうか。

残念なことに、どなたにとっても正解となる適正額は存在しませんが、以下のことをお子様にわかる言葉で説明し、お子様自身に金額を決めさせるのが良いと思います。
(「残りのお金は家に置く」となったら貯金箱も準備しましょう。)

【お小遣いを全額財布に入れた場合に起こりうることの例】
・財布を無くすとお小遣いすべてが消えるかも…
・あまり必要でない商品まで買い後悔するかも…
・前から欲しい商品が売っていて運良く買えた!
・セールでいつもより安かったので2つ買えた!

お小遣い額や渡すタイミング、財布に入れるお金を親子で考え、決めていく。
このプロセス自体が家庭でできるマネー教育と言えるのではないでしょうか。

海老原 政子
海老原 政子 (「おゆみの相談室」代表)
大学卒業後、SE、インテリアコーディネーターなど仕事に明け暮れる生活から一転、出産1年後に未経験ながら国内生保に再就職。営業活動するなかでライフプランの重要性に目覚める。ファイナンシャルプランナー資格を取得後に独立。現在、働くママのキャリアチェンジ前後の家計相談や保険の見直し、住宅ローン相談を行う。マネーセミナー講師やコラム執筆実績も多数。子育て中の主婦の目線を活かした家計改善アドバイスが好評。
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー(二級FP技能士/AFP)、住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会)
「エムプランニング」WEBサイト

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