小麦粉やマーガリンの業務価格が2022年6月に値上げされます。さらに大手電力会社も6月の電気料金値上げを表明しています。原料高が最終商品価格に反映されるまで時間差はあるものの生活費の値上げトレンドはとどまるところを知りません。多くの方が生活費アップを不安視しはじめているのではないでしょうか。
家計防衛の大本丸である生活費。どのように抑えるべきか、頭が痛いところです。
そこで今回は、「値上げに負けない生活用品の選び方、買い方」をテーマに、生活費を抑える方策をまとめてみました。ぜひご一読を!
目次
なぜ生活費を抑えることが難しいのか
否定的な話から入ることをお許しいただきたいのですが、生活費を大幅に下げることは難しいと筆者は考えます。
生活費は日々の暮らしで出ていくお金、良くも悪くも意識しにくい支出です。「何を今更……」とお思いでしょうが、ここで少し考えてみてください。
毎朝飲む牛乳やトーストして食べる食パン、晩酌のお酒等であなたが好きな銘柄や好んで手に取る商品がひとつもない!そんな方は多分いないと思います。生活費を抜本的に変えたいと思えば思うほど、人は買い物かごに入れる商品の数や銘柄、週末の過ごし方など生活スタイルを変える必要に迫られます。
いったんは節約を意識して買い物行動を変えることができても元に戻り長続きしない。いわゆる“節約疲れ”が起きやすい費目が生活費というわけです。生活費を下げることが難しい理由がこれ、行動を変える難しさにあります。
ですので、住居費や生命保険など大きな固定費から手をつけたうえで生活費抑制も行う。このようなスタンスで長期的な家計改善を目指し、あまりキリキリせず生活費を抑える工夫を重ねていってくださいね。
まず暮らしの中の自分のこだわりを知ろう
生活費を抑えるため、大なり小なり生活パターンを変えていくことになりますが、どこから手をつけるべきでしょうか?
闇雲に買い方を変える前に考えていただきたいのが<自分のこだわり>です。
先ほどの例で言うと、トーストの食パンの銘柄は気にするが、塗るバターの銘柄はどうか?牛乳は?お茶は?お肉は?……具体的に普段の買い物内容で振り返ってみてください。次の3パターンに落ち着くのではないでしょうか。
全然気にしない(別商品でも問題ない)
多少は気にする(値段次第で変えられる)
絶対これがいい!(変えるにしても品質は同等で)
こだわりの強い商品ジャンルとそうでないものが誰にもあります。それを無理に曲げてもストレスになり、長続きしません。ご自分の普段の買い物におけるこだわりをチェックしたうえで、こだわりのない(少ない)商品ジャンルから積極的に銘柄替えや買い控えを進めてみる……。惰性で買っている商品が案外あるかもしれません。
お気に入りの品も買い方次第で支出は減らせる!?
こだわりの強い商品でも工夫の余地はあります。
銘柄は変えず買い方を見直すことをおすすめします。
簡単に言うと、ポイ活(ポイント活動の略で、効率よくポイントを集めお得に商品を購入する)や買い物クーポンの利用が挙げられます。
生鮮品など日持ちしないもの以外を中心にインターネット上で安く買う、まとめ買いをするのも一案。具体的には大手通販モールのポイントアップ期間や定期購入割引の利用を検討してみましょう。
とかく「節約、節約」となりがちですが、自分のこだわりを知って買い物をするとあまり無理せず生活費を抑えることができます。メリハリを利かせましょう!
<参考サイト>
■NHK News Web > 大手製粉メーカー2社 業務用小麦粉を6月から値上げ
■食品新聞 > 加工食品 > 油脂 > マーガリンなど値上げ 6月から不二製油
■日本経済新聞 > 6月の電気料金、大手5社が値上げ 燃料費上昇で
海老原 政子 (「おゆみの相談室」代表)
大学卒業後、SE、インテリアコーディネーターなど仕事に明け暮れる生活から一転、出産1年後に未経験ながら国内生保に再就職。営業活動するなかでライフプランの重要性に目覚める。ファイナンシャルプランナー資格を取得後に独立。現在、働くママのキャリアチェンジ前後の家計相談や保険の見直し、住宅ローン相談を行う。マネーセミナー講師やコラム執筆実績も多数。子育て中の主婦の目線を活かした家計改善アドバイスが好評。
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー(二級FP技能士/AFP)、住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会)
「エムプランニング」WEBサイト
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