小麦粉に食用油、インスタント食品など例を挙げればきりがない値上げラッシュの2022年。かつてないほど節約の機運が高まっています。とは言え、「家計のどこにメスを入れるか」、行動は人それぞれです。みなさんなら何からはじめますか?
今回コラムでは、食品から大物家電まで普段の買い物でポイントが貯まる、使える「ポイ活」にスポットを当ててみました。ポイントがつなぐ新たな経済圏や「ポイ活」にも向き不向きがあること、また、不向きな人にも続けやすい「ポイ活」法などをまとめました。ぜひご一読を!
目次
「ポイ活」から「ポイント経済圏」へ
「ポイ活」とは「ポイント活動」の略称。近年、認知度も上がって市民権を得た気がします。たとえば楽天ポイントやTポイントのように、インターネット通販だけでなく実店舗でもポイントが貯まる/使えるなど、使い勝手も年々向上しています。
手軽にはじめられる「ポイ活」は代表的な節約手法のひとつ。貯まったポイントが目に見えることからモチベーションも保ちやすいため、多くの人が「ポイ活」を実践していると思われます。
最近は、通信会社やスマホ決済(バーコード決済)などポイントを仲立ちとする生活者の囲い込み(「ポイント経済圏」と呼ばれます)が盛んです。普段の買い物だけでなく所有する携帯電話やよく使うスマホ決済まで含めてメインで利用するポイントを選ぶと、ポイントを貯めるスピードもぐんと上がるのではないでしょうか。
「ポイ活」が向いているのはこんな人
普段の買い物について下記が当てはまる人は「ポイ活」に向いている人と言えます。
・インターネット通販の利用頻度が高い人
・買うお店や商業チェーンが決まっている人
・スマホ決済の頻度が高い人
どの「ポイ活」にも通じることですが、商品やサービス購入でポイントが発生します。
「よく利用するお店や決済手段、金額が大きな買い物で貯めやすいポイントは何か?」この観点でポイントを選びましょう。
購入店やブランドが決まっている人ほど「ポイ活」に向いており、ポイントが貯めやすいはず。普段の買い物でポイントを貯められるように意識して、有利な購入日や決済手段を決めるようにしましょう。
「ポイ活」が向かない人は、こんな工夫を!
ポイ活が苦手な人は、余計な持ち物が増えることが苦手であったり、ポイント管理に気をつかうのがイヤな人が多いのではないでしょうか?
たとえば、
・ポイントカードをよく失くす
・ポイントを貯めていたら有効期限を過ぎてしまった
こんな人は、ポイントカードを持ち歩かなくて済む、クレジットカードとポイントが一緒になっているポイントだけ利用する、ポイントは貯めずに次回の買い物で必ず使うようにするなど、余計な手間やストレスのかからない「ポイ活」に絞って利用してみてください。
精算時にアレコレ考えずにすむため、続けやすいと思いますよ。
まとめ
節約はこれまでのお金の使い方を変えること。行動の変化が伴います。
せっかくはじめた「ポイ活」も習慣化されないと元の生活スタイルに戻ってしまいます。節約疲れならぬポイ活疲れを起こさないためにも無理は禁物です。
ネットとスマホで「ポイ活」節約術を追求するもよし。よく利用するお店のポイントに絞るもよし。普段通りの買い物プラスαとして「ポイ活」を無理なく続ける。あなたに合った「ポイ活」で“ちょっとしたゆとり”を楽しみましょう!
海老原 政子 (「おゆみの相談室」代表)
大学卒業後、SE、インテリアコーディネーターなど仕事に明け暮れる生活から一転、出産1年後に未経験ながら国内生保に再就職。営業活動するなかでライフプランの重要性に目覚める。ファイナンシャルプランナー資格を取得後に独立。現在、働くママのキャリアチェンジ前後の家計相談や保険の見直し、住宅ローン相談を行う。マネーセミナー講師やコラム執筆実績も多数。子育て中の主婦の目線を活かした家計改善アドバイスが好評。
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー(二級FP技能士/AFP)、住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会)
「エムプランニング」WEBサイト
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