web会議・オンラインでの上手な話し方<ゼロコロナに向けたコミュニケーション vol.2>

【コラム】暮らしをワンランクアップ

コロナ禍で、ますます必要不可欠なテレワークやオンラインでの会議。特にオンライン会議は、音声と動画で、よりリアルに近いやり取りができるので、暫くはメインの手段となりそうです。でも、実際には、まだまだリアルとの差を感じてしまうこともあるのではないでしょうか。オンラインでは相手の表情やしぐさなど視覚から入ってくる情報も少なく、その場の雰囲気を肌で感じることもできないので「自分の話はちゃんと相手に伝わっているだろうか」とモヤモヤとした感情になることも多いでしょう。

ゼロコロナに向けたコミュニケーションについて、フリーアナウンサー、話し方・コミュニケーション術講師の河田京子さんに教えていただくシリーズ。1回目は「コロナ禍だからこそ気をつけたい話し方」について教えていただきました。2回目となる今回は、どうすれば相手に印象深く明確に伝えることができるのか、オンラインでの話し方のポイントやコツを教えていただきます。

■1回目は、コロナ禍だからこそ気をつけたい話し方
■2回目は、web会議・オンラインでの上手な話し方←この記事はこちら
■3回目は、web会議・オンラインでのコミュニケーション

新型コロナで入院
新型コロナで入院

エネルギーは2倍以上に

私たちプロのアナウンサーはただ単に番組を進行するのでななく、周りの方が楽しく自然にお話ができるようと、その場の雰囲気作りを大切にします。

でも、オンラインだと雰囲気や温度感がつかめず、どうしてもリアルとの温度差を感じてしまうのが現実です。その温度差を埋めるために重要なのは、通常の2倍以上のエネルギーを使ってパフォーマンスをすることです。声の大きさやトーン、表情、ジェスチャーなど、いつもよりもよりパワーアップで臨むことで、オンライン越しでも伝わる話し方になります。では実際にどのようにするのか、具体的にポイントを紹介します。

声のトーンは少し高めに明るく

会話では声が小さく低い声は聞き取りづらいとされますが、オンラインでのマイク越しの声はなおさらのこと。「冷たい」「自信がなさそう」などという印象を与えてしまいます。いつもより少し高めの声で話すことで、より聞き取りやすくハキハキとした明るい印象を与え、相手に伝わる声に変わります。

口角を上げて話す

口角を上げて話すことで、自然と声帯も引き上げられ、より伸びやかで明るい声が出やすくなります。また表情も自然と明るくなり好感度の高い、優しい表情へと変わります。

メリハリをつけて話す

淡々と一本調子で話していては印象に残らず、伝えたかったことも伝わらないままになってしまいます。「抑揚」を上手に取り入れて、伝えたいところは「ゆっくり」話して、「ここが大切なところ」と相手にわかるように、スピードを変えて話すことで、メリハリがつき、重要なポイントと認識してもらえます。

もう一つ大切なテクニックは「間」を効果的に使うことです。長年共演させて頂いたみのもんたさんは、この「間」の使い方が絶妙でした。「間」を上手に使う人は会話の上級者と言われます。聞いている人が最も意識を集中するのは、話す人が沈黙になった時です。立て続けに途切れなく話すよりも、この「間」を効果的に使うことで、聞き手の気持ちを引き注目してもらえます。句読点や文と文の間、「ここ」というポイントの前に、1秒または2秒の間を入れて、相手が内容を理解しやすい話し方を意識しましょう。

結論から話す

限られた時間の中で生産性のあるweb会議にするには、ダラダラと考えていることを話すのではなく、最初に「結論から」伝えます。「結論から話しなさい」と、よく言われることですが、一般に私たちは起承転結の話し方を刷り込まれていることが多いので、つい結論を最後に持ってきてしまいがちです。余計なことを話してしまうと、本当に伝えたい重要な情報が埋もれてしまいます。意識して、まずは「結論から」話すことで、聞き手は重要なポイントと認識し、集中して話を聞き、より円滑なweb会議が展開できます。

相手の話が終わってから発言する

まだ話をしている人がいるのに、途中から口を挟むことはNGです。相手の話が終わらないうちに、しゃべり始めてしまう人もいますが、これは相手を不快な思いにさせてしまいます。またweb会議はインターネットを介しタイムラグが発生することもあるため、より話が伝わりにくくなります。

自分軸ではなく相手軸に立つ

Web会議でもオンラインでも、人と会話をする上で大切なことは、相手を受けいれ、受け止めることです。まずは「相手の話を聞く」ことです。アナウンサーは、その場その場に応じて、相手に合わせて声のトーンやスピード、表情、目線、会話の内容などを考えていきます。自分軸に立つのではなく相手軸に立つことで、より良い関係性が生まれ、会話も生き生きとしたポジティブなものへと発展していきます。


いかがでしたか? いくつかオンラインでの話し方のポイントをお伝えしました。

web会議前後の雑談や、ふとした会話から、仕事のアイディアやヒントが生まれることもあります。オンラインだからとマイナスにとらえず、積極的に話す機会を増やしましょう。人との会話が何よりの気分転換にもなります。閉塞感を感じやすいコロナ禍、上手にオンラインでの会話もライフスタイルに取り入れていただけたらと思います。

河田京子
フリーアナウンサー、話し方・コミュニケーション術講師 K・アナウンススペース合同会社代表社員 NHK初め民放各局でMCやリポーターなど現役アナウンサー歴28年以上。みのもんた氏と長期に渡りラジオ番組共演、テレビ朝⽇生CMなど出演多数。またフリートークを得意とし、著名人とのトークショーも多数。イチロー選手、⾼橋尚子、野村萬斎、尾木ママ、柴崎コウ、ドン小西など多数共演。長年の経験 とスキルを活かし、アナウンス、話し方、コミュニケーション術、ビジネスマ ナー講師としても多岐にわたり活動。大学や企業向けセミナー、ミスインター ナショナルスピーチトレーナー、個人向けレッスンなど受講者からも好評を得 ている。神奈川大学⼯学研究所特別研究員として学生に向けて講義も担当し ている。
河田京子オフィシャルサイト
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