新型コロナウイルスの影響で、対面授業だけではなくオンラインでの授業を取り入れた学校や大学が増えてきましたね。
秋入学の導入可能性が騒がれた時期もありましたが、現時点では日本においてそのスタイルの導入はなく、各ステージの入学試験は「いつもの時期」に「通常通り」行われているようです。
とは言え、新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、子どもの教育のあり方について考えるようになったご家庭も多いのではないでしょうか。
次にいつ来るとも知れない感染症の脅威を踏まえれば、我が子にどのような教育を受けさせれば良いのか、また将来を見据えどのような歩みにどれぐらいの教育費が必要なのかなどは、ある程度把握できているに越したことはありません。
そこで、この記事では、「最近の教育事情」および「必要となる教育費」についての記事をまとめてご紹介します。
目次
最近の教育トレンドと、必要な教育費についておさえておこう
これからの教育とは? これからの子どもたちに必要「対話力」
教育のトレンドは、その時々の時代背景によって変化しますが、文部科学省が定めている「学習指導要領」も約10年に一度、改訂され、最近では2020年に改定されました。
では、これまでの教育とこれからの教育で、一体何が一番大きく違うのでしょうか?
ポイントは、教育改革の中のテーマにもなっている「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)という考え方」、すなわち「対話力」です。従来のような、一方的な授業を聞くスタイルではなく、生徒同士で意見や考えを聞き、周りの人たちと共に考えることで、新しい発見や豊かな発想が生まれる授業へと、次第に変わってきています。
では、その力はどのように養うことができるのか?
決して難しくはありません。親子で同じテーマを元に対話の時間を持つことが、その方法なのです。
▼詳しくは、この記事をご覧ください。
「英語力」も必要?
かねてから唱えられているように、グローバル化が進む現代において、やはり「英語力」も必要不可欠な力となります。ですが、必ずしも英会話スクールにガツガツ通って……という方法ではなくても、その力を養うことはできるのです。つまり、「お家英語」というわけです。
ただし、お家英語は「子どものチャレンジ」 ではなく、「親のチャレンジ」でもあるということを頭に入れておく必要があります。子どもだけが成果を問われると勘違いして、親が威張って英語をやらせるようではいけません。
「どうやったら、子どもの英語学習のサポートができるのかな」
「親として、どんな声かけをすべきなのかな」
常に自問自答して、親としての自分もどんどんレベルアップさせていく、そんなイメージすることが大切です。
▼詳しくは、この記事をご覧ください。
教育費の目安は? 高校までにかかる教育費の平均額
いろいろな学びが必要なのは分かります。そして、子どものこととなると、どうしても財布の紐がゆるくなりがちですが、教育費のおおよそのトータル金額を知り、先を見据えて計画を立てなければいけないこともまた事実です。
教育費については、どんな進路を選ぶかによってかかる教育費も変わってきます。
幼稚園から高校までの教育費は、概ねこのような感じです。
教育費のうち、学校に直接支払うお金を「かかるお金」、習い事や学習塾などプラスαで支払うお金を「かけるお金」として金額を算出しています。
文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」を元に筆者作成
※小学校は6年、その他は3年で算出しております
※端数処理のため合計と内訳が一致しない場合があります
私立・公立のどちらを選ぶかでも大きな差が出ますが、高校より先、大学進学のために、塾や家庭教師を利用する場合は、さらに多くの教育費が必要となるでしょう。大学進学のための塾費用は金額も大きく、日々の家計から捻出することが難しい場合は、大学費用とあわせて塾費用を貯蓄しておくと安心です。
▼詳しくは、この記事をご覧ください。
計画的な教育費の貯め方・奨学金の活用法
必要となる教育費は進路によっても大幅に異なってきますが、現在は、国の子育て支援対策が充実しています。児童手当・高等学校等修学支援金・幼児教育無償化・高等教育の無償化など様々な支援があるので、しっかりと把握し、利活用すると良いでしょう。
また、貯めるべき教育費の金額を把握することも大切です。児童手当などをすべて貯めておくと200万円位になるので、家計からは300万円ぐらい貯めておくのが理想でしょう。
この式で計算してみると良いでしょう。
さらに、ジュニアNISA口座で投資信託を積み立てる方法もあります。ただし、価格変動があることを十分理解して、貯蓄機能とのセットで準備することが良いでしょう。
▼詳しくは、この記事をご覧ください。
「教育費シミュレーター」を使ってみよう
全国で展開している保険ショップ『保険クリニック』が提供している「教育費シミュレーター」では、現在のお子さまの年齢や進学先などを選ぶだけで、これから必要になる教育費の総額がいくらなのか、高校卒業まで毎月いくら貯金すれば良いのか、これからの教育費にかかる金額が具体的に出すことができます。一度試してみるといいかもしれません。
▼詳しくは、この記事をご覧ください。
最後に
親として、子どもにより良い教育を受けさせたいと考えるのは当たり前のこと。しかしながら、そこには当然対価が発生してきます。
ついついアレもコレもと習わせたくなってしまいますが、昨今の教育事情から「今、本当に必要な教育は何なのか?」をまず精査することが大切です。
その上で、将来的にどれぐらいの教育費がかかるのかを具体的に算出して把握し、そのレールを歩ませるために必要なお金の準備もしっかりと進めていくことができると良いですね。